いま現在、定職に就いてはいるけれども、自分の仕事は「本当に人の役に立っているのかな」と感じている人は意外に多いようです。
どんなに仕事が忙しくても、人間関係に悩みがあっても、「人に感謝されたり、頼りにされているな」と感じたりする瞬間はうれしいですよね。
そのおかげで、仕事にやりがいや生きがいを見出し、前を向いて打ち込んでいけるものです。
ただ、いま自分がやっている仕事は、「どうなんだろう?」「もっと他に人の役に立つ仕事はできないか」と迷うときもありますよね。
この記事では「人の役に立つ仕事ってなに?」という方のお悩みにお答えしていきます。
そもそも「すべての仕事」は人の役に立っている

そもそもどんな時代になったとしても、あらゆる仕事はすべて人の役に立っているものです。
たとえ大きな企画やプロジェクトでないとしても、飲食業の接客や街の清掃作業、上司の書類をコピーする作業でも、誰かがやらなければ困る人が必ずいます。
どんな仕事でも、それを行うことで助けられる人、喜ぶ人がいるものなのです。
今のあなたの仕事も例外ではないです。
少し仕事のことを思い出してみてください。
もしあなたが今の仕事をやらなくなったら、お客様もしくは上司など、困ってしまう人がいるはずです。
一人ひとりが自分の仕事をやり遂げることで、世の中は成り立っています。
ではなぜ「もっと人の役に立つ仕事がしたい」という悩みが生まれるのでしょうか。
今「仕事」に関して、世の中の流れが急速に大きく変わってきています。
ひと昔前の一つの会社に生涯勤め続ける、いわゆる終身雇用が崩壊し、転職をしたり、
自営業やフリーランスで自分でやりたい仕事、やりがいのある仕事を始める人が増えています。
以前よりも仕事が多様化してきたため、「今就いている仕事よりも人の役に立つ仕事があるかもしれない」と思い悩むのかもしれません。
人は関わる人から認められたり、感謝されたりすることで、幸福感を得て生きがいを見出すことができるようにできています。
仕事をしているのに、もっと「人の役に立つ仕事をしたい」と考えるかたは、
・「人から直接感謝される仕事がしたい」
・「人を助けていると強く実感できる仕事をしたい」
という方が多いのではないでしょうか。
次章では、そういった意味での「人の役に立つ仕事」を見ていきましょう。
人の役に立つ仕事ベスト5!

① 医師・看護師(医療系の仕事)
「健康な精神は健康な肉体に宿る」という言葉がありますよね。
健康な体でいることで、前向きに物事を考えることができたり、人生を豊かにすることにつながっていきます。
深刻な高齢化が進んでいる昨今の世の中で、健康寿命の重要性がさらに高まっています。
病気やケガで苦しむ患者さんと直接接し、身体上の問題を解決する医療現場の仕事は、まさに人の役に立つ仕事と言えるのではないでしょうか。
② スポーツ・芸術分野における仕事

「人の役に立つ」というのは、何も困った人を助けることに限ったものではありません。
自分の努力や才能によって積み上げられた力や技術、成果物を世の中に出すことによって、感動や勇気を与えることができる「スポーツ・芸術分野」に関わる仕事も、おおいに人の役に立っています。
特にこのような仕事は、自分の好きなことを仕事にしている人が非常に多いです。
好きなことをして生きている人は魅力的ですし、多くの人にプラスの影響を与えることができます。
③ 最新分野における仕事
近年、「デジタル化」「AI」「ロボット工学」「ブロックチェーン」といった最新分野に注目が集まり、その発展のスピードは今後もさらに加速していくと言われています。
世の中は、より便利で効率的に生活し、生きていける世界へ向いています。
人類が今までできなかったことを、どんどん生み出していける最新分野においては、人や社会に求められている仕事ができるのではないでしょうか。
④ 士業「弁護士・税理士など」

知識や経験を生かして、人や会社をサポートすることができる「資格業」も人の役に立つ仕事だと言えます。
自分の専門分野や得意分野を作り、問題を解決し、より良い状態を作ることができれば、人や会社にとって必要不可欠な存在になることができます。
ただし最近は、資格を保有するだけで仕事ができるというものではなく、信頼を勝ち取るために、業務をしながら経験を積み、継続的に知識やスキルを積み重ねていく必要があります。
⑤ 公務員などの公的な仕事

国、都道府県、市町村の住民のために働くことができる「公務員」なども多くの人の役に立っています。
保育園で、子供の面倒を見てくれる「保母さん」なども公務員ですね。
日本の社会制度や医療制度は、世界各国の中でもじつは優れたものです。
また他国に比較して、「非常に治安のいい国」だと言われています。
私たちの平和で健康な生活は、公務員の方々が日々の仕事によって成り立っています。
人の役に立つ仕事ってなに? まとめ
じつは、一見誰にでもできるような簡単な仕事であっても、必ず誰かの役に立っていることがほとんどです。
ではなぜ、ちゃんと仕事をしている人達の中で、多くの人が「もっと人の役に立つ仕事をしたい」と言い出すのか。
それは、「人の役に立つ仕事がしたい」というよりも、「人のためになっていることを実感できる仕事がしたい」ということのようです。
そして確かに上の「人の役に立つ仕事ベスト5!」であげたような仕事であれば、人の役に立っている実感が得られやすいでしょう。
ただその感じ方は、人それぞれです。
医者や先生でも、人の役に立っている実感が得られていない人もいます。
ですから、あなたなりに今からやれる範囲で、「人の役に立っている実感が得られる仕事」を考えて実行動に移してみましょう。
どう感じるかは、やってみないと分からないですからね。
ただ、いまから「人の役に立つ仕事ベスト5!」にあげたような仕事につくのは、なかなか難しいのも確かです。
そのような方は、視点を変えて人の役に立つ「行動」をとってみてはどうでしょう。
世界には、日本人よりもはるかに生きることが困難な人がたくさんいます。