この記事では【寄付と募金との違いや寄付するメリットデメリット】についてご紹介していきます!
目次
寄付とは何?募金の違いは?
まず寄付というのは、とある個人や団体の活動に賛同して、お金や財産を無償で贈ることです。
これに対して募金は、ある目的のためにお金をつのって集めることです。
つまり言葉の意味としては正反対になるわけですね。(笑)
ただしもう何年も前から、寄付することを「募金する」と言う人が多くなっていますよね。
どちらにせよ良いことをしてるので、あえてそこを厳しく指摘する人もほとんどいないようです。
寄付にはどんなものがある?
寄付と言えば、まずはお金による寄付が一番に思い浮かびますよね。
しかし近年では、お金以外にも色んな方法が出てきています。
ランドセル
小学6年生が使い終えたランドセルを、発展途上国の子どもたちへ送るという寄付があります。
私の子どもたちも、クラリーノを作っている株式会社クラレの、「ランドセルは海を超えて」というキャンペーンに参加しました。
クラレのランドセル寄付は、毎年1月中旬頃から3月にかけて受付をしています。
クラウドファンディング
この数年で人気に火がついた、クラウドファンディングサイトで寄付をするという方法があります。
クラウドファンディングとは、ネットを利用して、お金を集めたい人とお金を出したい人を結びつけるサービス。
銀行からではなく、一般の人から出資してもらうというのがポイントです。
さまざまなプロジェクトの中から、あなたが気に入ったものに寄付することで応援できます。
日本初のクラウドファンディングサイトREADYFOR((レディフォー)で、興味があるプロジェクトを探してみるのがおすすめです。
日本の寄付事情は?
日本は世界から見て、経済的に裕福であることは間違いないはずです。
にもかかわらず、他の先進国と比べて寄付への関心は薄いです。
実際に、日本の年間寄付額も物足りない数字となっています。
日本はGDP(国民総生産)のうちの寄付の割合が、アメリカの10分の1、イギリスや韓国の5分の1ほど。
実際に日本で生活をしていて、「最近、寄付してる?」なんて会話をすることはほとんどないですよね。
寄付してもちゃんと使われてるのか分かりにくいし、自分がちょこっと寄付したところでそんなに良くならないよね〜といった気持ちの方も多いと思います。
しかも名前の通っている人がちょっと寄付したことを公表すると、SNS上で「売名だ」とか「黙って寄付しろ」とか非難されるという心のせまい文化も根強いですよね。
年々良くなっているとはいえ、まだまだ寄付については発展途上の日本です。
寄付するメリットは何?
節税効果がある
1年間のあいだで特定の団体に寄付した場合に、それを確定申告で届け出ると決められた金額が返ってきます。
正確には納める税金の額が減ります。
でも確定申告したあとに、自分の銀行口座に振り込まれるので返ってくるような感覚です。
このことを「寄付金控除」といい、確定申告をすることで受けることができます。
寄付金控除は、その他の確定申告より簡単なので、面倒くさがってやらないのはもったいないです。
思いもよらなかったつながりが生まれる
まずはとにかくあなた自身で寄付先を決めましょう。
そしてちょっと奮発して多めにお金を出してみてください。
するとどうなるか?
寄付先の様子が気になってくるはずです。
もしかしたら「一回現地に行ってみようかな」という気持ちになる場合もあります。
するとそこに「つながり」が生まれるんですね。
それは現地の人とのつながりだったり、その土地とのつながりだったりします。
あなたが何もしなければ、絶対に生まれることの無かった「つながり」。
つまり寄付することで、その行動が自分自身の学びや成長にもつながっていくというわけなのです。
寄付するデメリットは?
何に使われるのか分かりにくい
個人で寄付する場合、ほとんどは団体やNPO法人に寄付するカタチになるでしょう。
困っている人たちに直接寄付を渡すのは、個人ではかなり効率が悪いからです。
そしてNPO法人などが、集まった寄付をそれぞれ必要なところへ分配していきます。
ですから、あなたの寄付したお金がどこへ使われたのかは正直分かりにくいですね。
当然お金がかかる
お金はどれだけたくさんあっても、困るという人は少ないですよね。(笑)
はたから見たら、ものすごくお金を持っている人でも、いま持っているお金だけでは不安でとても使えないという人もいます。
少なからずお金に余裕が出来たら「あれが欲しいなあ。」と思っている人がほとんどでしょう。
そんな気持ちの中で、自分の欲求をおさえて、困っている他人のためにお金を差し出す。
あなたが置かれている状況にも左右されますが、やはり負担に感じることはあるでしょう。
寄付と募金の違いは?寄付するメリットデメリットは? まとめ
「寄付と募金」は本来の言葉の意味は正反対です。
しかし現在では、寄付も募金も、個人や団体に無償でお金を贈る言葉として使われます。
また寄付も募金も、ちゃんと困っている人たちのために使われれば素晴らしいことです。
ただし怪しい団体や詐欺集団に寄付してしまえば、犯罪に加担してしまう結果にもなりかねません。
ですから、ただなんとなく信じてお金を出すのではなく、ひと手間かけてネット検索などでチェックすることが大切です。
街頭募金などはその場でお金を出さずに、資料だけもらって家で検討してからのほうが安全でしょう。
さらに間違いない団体の選び方としては、NPO法人全体の2%しか存在しない「認定NPO法人」を選ぶとより安心です。
例えば私の場合ですと、ワールドビジョンジャパンという団体の「チャイルドスポンサーシップ」という寄付をしています。
ワールドビジョンジャパンは認定NPO法人です。
この寄付では、厳しい環境で暮らす外国の子ども1人と、寄付する人だけが手紙や写真のやりとりをします。
まずはその子とその家族の写真、住んでいる国や地域の情報がたくさん送られてきます。
そして手紙のやりとりが始まり、そのたびにその子の成長を実感することができます。
まるで遠い異国の地に、親戚の子どもができたような感覚です。
そして自己負担でありますが、その子が生きている「現地へ訪問」することもできます。
私もいつか必ず、支援している子を訪ねて行きたいと思っています。
ぜひあなたも遠い異国の地で頑張っている子どもたちとつながってみてください!
➤➤➤【1人の子どもと1対1の支援プログラム】
※ワールドビジョンでは「寄付金控除」が適用されるので寄付額の約4割ほどが戻ってきます。