毎年夏の終わりに日本テレビで放送される24時間テレビ・愛は地球を救う。
テレビで視聴したり、寄付したりする方も多いのではないでしょうか。
しかし番組に対しての批判も毎年たくさんあるようです。
そこでこの記事では【24時間テレビの闇や批判について】くわしく検証していきます!
忙しい方のために結論!
忙しい方のために結論を言うと、24時間テレビの募金自体は、100%福祉・環境・災害復興のために使われています。
しかし日本テレビが、24時間テレビで得る莫大な広告収入に対して、「それも寄付しろ」という批判があります。
また出演者へギャラが支払われていることも、非難の的になりやすいです。
海外のチャリティー番組の出演者は、ノーギャラが一般的であることも影響しているようです。
そういった面が気に入らないという方は、募金の目的が明確で、寄付する側も充実感の得られる寄付先を選ぶといいです。
ワールドビジョンのチャイルドスポンサーシップという寄付では、厳しい環境にいる海外の子ども1人と手紙や写真のやりとりができます。
つまり毎月その子のことを、思い浮かべながら支援できるので、サポート出来ている実感が強いです。
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目次
2020年の24時間テレビに寄せられた批判とは?
コロナ禍という前例のない状況で開催された2020年の24時間テレビ。
やるということ自体に批判も高まっていましたが、日本テレビは例年とは違う手法で対応しました。
おもな対応は以下の通りです。
・例年のメイン会場である日本武道館から、両国国技館へ変更し無観客でおこなった
・対面での募金をなくし、オンラインでのキャッシュレス募金をお願いした
・一般道でのチャリティーマラソンを中止し、私有地で募金ランを実施した
・事前収録したドラマや、24時間テレビの懐かしい映像を多めに放送した
・スタッフ全員のPCR検査実施した
そしておもな批判内容としては、以下のようなものがありました。
・5キロのコースを1周するごとに、走っている人が10万円寄付する募金ランの意味が分からない。
・高額な番組制作費や莫大な広告費を寄付すればいい。
・芸能人がチャリティーをやる理由なんて売名行為、偽善だ。
売名行為や偽善だという意見は、別に去年に限らず毎年起こる批判です。
24時間テレビの闇と指摘されるのは何?
出演者へのギャラ
もっとも24時間テレビにおける闇と批判されるのは、やはり出演者へのギャラでしょう。
週刊誌やネットで出演者へのギャラの金額が暴露されていますが、日本テレビから公式に発表されたものではありません。
ただ拘束時間が長い出演者に対しては、ギャラが支払われていることを日本テレビも認めています。
高額なギャラの情報に対しては、正確なものか分からないので批判するのはどうかと思います。
ただギャラの金額に関係なく、チャリティー番組の出演者にギャラが支払われていること自体を批判する人が多いです。
というのも海外のチャリティー番組では、出演者はノーギャラというのが一般的であることが影響しているようです。
とくに24時間テレビがお手本としたと言われる、アメリカのチャリティー番組「レイバー・デイ・テレソン」も出演者はノーギャラだとか。。。
日本テレビの出費と利益
24時間テレビを放送するためには、毎回数億円の番組制作費がかかると言われます。
ただし日本テレビからの正確な発表はありませんから、あくまでも推測です。
さすがに40億円かかるという情報は間違いだと思われますが、それでも4~5億円はかかるという見方が多いです。
日本テレビのすべての番組を含めた年間の番組制作費は発表されていて、だいたい毎年950億円前後で推移しています。
これを365日で割ると、1日あたり2億6千万円ほどなので、24時間テレビという特別番組であることをふまえると4~5億円あたりなのかと。
この番組制作費自体を、寄付にまわせという批判もあります。
24時間テレビ放送時間内に集まる募金は2億円ほどです。
しかし年間を通じて、24時間テレビチャリティー委員会に集まる募金額は8億円~10億円以上にもなります。
なので番組制作費と総募金額だけ見れば、それほど批判されるべきではなさそうです。
ところが日本テレビに入ってくる利益には、スポンサー企業が支払う広告収入があるのです。
このスポンサーからの広告収入が、まるまる日本テレビが利益とすることに批判があります。
やっぱり24時間テレビは偽善?寄付すべきじゃないの?
24時間テレビに限らず、募金や寄付・ボランティアなどの人助けをする行為に対して、「そんなの偽善だ!売名行為だ!」という意見は必ず出ます。
とくに芸能人は標的にされやすいですよね。
あらためて、偽善という言葉を調べてみると以下の通りです。
偽善=本心からではなく、うわべだけいい風に見せること。善人だと思われるようにすること。
ただ本人が本当にどう思っているかなんて、誰にもわからないことです。
こういった批判に対して、さだまさしさんが感想を述べています。
「売名行為っていうけど、おれ結構もう売れてるし、名前。」
「偽善行為って言われても、もともと偽善者だから。」
「何もしないやつよりは、偽善者でも人のためにやるやつのほうがいいじゃん。」
おっしゃっるとおりです。(笑)
そして2020年の24時間テレビの募金ランに参加していた、土屋太鳳さんのインスタグラムのメッセージを少し紹介したいと思います。
日本にはチャリティー活動がまだあんまり根付いてないと聞くことがありますが、確かに寄付や支援に関する話題は難しいのかなと感じることもあるし「偽善」という感じ方も存在すると思います。
お金をかけて番組を作るなら、そのお金を寄付すればいいという意見も目にします。
そのいろいろな考え方のひとつとして私が思うのは寄付や援助だけだと、「する側」と「される側」という、2つの立場しか生まないかもしれない。
そうなったら結局「限られた世界でのやりとり」になってしまって問題が広く認識されないのかなと思うし自分自身そう感じる体験もありました。
社会の中で、孤独と闘いながら踏んばってる人たちがいるということは、「伝えなければ 伝わらないこと」だと思います。
伝わってないから孤独なのだと思います。
私はまだ社会の現実を知らないから理想だけを思うのかもしれないけれど、お金だけ渡しても解決しきれないことは多くて、お金を集めるシステムというよりは「たくさんの人の心が集まるしくみ」を考えなきゃいけない気がしていて、それにはまず「伝えること」が一歩なのかもしれないと自分では思ってます。
一部抜粋・引用元・taotsuchiya_official
たしかに寄付や援助だけだと、「する側」と「される側」の2つの立場しか生まれません。
それ以上の広がりが生まれない、という考えにも私は共感します。
社会の中で孤立している障害者やその家族、貧困から抜け出せなくなった人たちのことは、誰かが伝えてくれてはじめて知ることが多いなと。
ただまったく接点がないかと言うとあるにはあります。
日常生活の中でも、例えばスーパーで買い物をしていても、障害者やその家族を見かけることはあります。
でも自分を含めて多くの人は、なるべく避けて関わらない雰囲気を強く感じます。
ただ深く知ろうとしていなかった問題を取り上げた番組などを見た後などは、関心の目で見ている自分がいたりします。
他の人たちにとってもそうであれば、やはり24時間テレビやabemaTVなどで、社会的に孤立している人たちのことを番組にすることには意義があると感じます。
今年2021年も24時間テレビは行われるの?
2021年も24時間テレビは開催される方向ですすんでいます。
メインパーソナリティーには、ジャニーズのKing&Princeが選ばれ、両国国技館で無観客開催される予定です。
24時間テレビの闇や批判とは? まとめ
24時間テレビへの批判は、昔からずっとありますしそれぞれに主張があるでしょう。
ただ番組を通じて集まった寄付金だけは、1円残らずそのまま社会福祉のために使われています。
例えば慈善団体やNPO法人では、寄付金から活動費や広告費、スタッフの給料をまかなっているところも多いです。
しかし24時間テレビ(日本テレビ)は、番組制作費をスポンサーの広告収入でまかなっています。
そしてなおかつ会社として、利益も出しているからこそ来年以降も活動できるわけです。
募金以外の収益があるからこそ、募金から番組の経費を引かずに済む。
集まった募金には決して手を付けずに(運営費とせずに)、100%困っている人たちのために使っていることは、当たり前のようで他の慈善団体でも難しいことなのです。
賛成反対・好き嫌い・さまざまな意見をフラットな感情で聞いて、最終的にあなたがあなた自身の意志で決めた答えが正解だと思います。
他に興味深い団体は?
街頭募金などの一般的な寄付では、その後にどのように、誰の役に立ったのかちょっと分かりにくいですよね。
例えばワールドビジョンのチャイルドスポンサーシップという寄付では、厳しい環境にいる「海外の子供1人と寄付者(自分)だけの交流」ができます。
さらにちょっとハードルは高いですが、その子供が住んでいる「現地への訪問」も可能。
実際に飽きっぽい私でも、充実感をもって4年間続けることができています。
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※チャイルドスポンサーシップでは寄付金控除が適用されるので、寄付額の4割ほどが戻ってきます。