アンリーデュナンというスイス人が創設した、世界190の国と地域にある赤十字社のうちの1つが日本赤十字社です。
国の機関ではなく民間の組織で、全国に92の赤十字病院と72の血液センターを運営しています。
日本で唯一、献血の血液を原料とした血液製剤を製造。
国内外における災害救護活動を中心に、苦しむ人を救うため幅広い分野で活動しています。
しかしそんな日本赤十字社でも、少なからず批判的な声が聞かれます。
そこでこの記事では【日本赤十字社は怪しい団体なのかどうかについて】くわしく検証していきます!
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忙しい方のために結論!
忙しい方のために結論を言うと、災害時などの義援金の分配が遅いとか、普通に寄付したら団体の活動費に使われたなどの批判があります。
しかし義援金の分配が遅いのは、公平さを徹底するためです。
また義援金などの指定なしに寄付すると、おもに団体の活動費に使われます。
ただ団体の活動費が無ければ支援活動はできないので、決して無駄づかいされているわけではないです。
赤十字自体は、健全に被災者支援をしている団体とみていいです。
どうしても自分の寄付が何に使われるのかを知りたいという方には、どこに届くのかが明確なワールドビジョンをおすすめします。
ワールドビジョンのチャイルドスポンサーシップという寄付では、厳しい環境にいる海外の子ども1人と手紙や写真のやりとりができます。
つまり毎月その子のことを、思い浮かべながら支援できるので、サポート出来ている実感が強いです。
さらにちょっとハードルは高いですが、その子が住んでいるところへ現地訪問することも可能!
自分の支援した効果が実際に見れて、しかも本人や家族に会えるので、それが夢になっている支援者も多いです。
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目次
日本赤十字社への募金の使い道は?
いきなり注意すべきことからで失礼します。
日本赤十字社へ寄付する際には、寄付する側がそのお金の使い道を意識する必要があります。
何も考えずに日本赤十字社に寄付すると、あなたが望む寄付の使われ方とは違うものになる可能性があるからです。
日本赤十字社には、おもに3つの寄付の使い道があり以下の通りです。
・活動資金(赤十字社の活動のために使われる)
・義援金(全額が被災者へ届けられる)
・海外救援金(被災国の被害者支援に使われる)
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それでは1つずつくわしく見ていきましょう。
活動資金
とくに義援金や海外救援金などの指定をせずに赤十字社へ寄付すると、そのお金は赤十字社の活動に使われます。
困っている人へ直接お金が届かないと、不信感が生まれる方もいるかもしれません。
しかし義援金や海外救援金を届けるための、赤十字社の活動を支えているのもやはり寄付なのです。
活動のための寄付がなければ、不正なく公正に、義援金を被災者に届けるのが困難になります。
義援金
義援金の大きな特徴は、日本国内で起きた大規模災害の被災者に、寄付された全額が現金で届けられることです。
日本赤十字社に集まった義援金は、まず被災県に設置される義援金配分委員会に全額送金されます。
それが市町村の配分委員会に送られ、決められた配分計画に沿って被災者へ届けられます。
自分の寄付を全部困っている人に使ってほしい場合は、「義援金」を選択して寄付するといいでしょう。
海外救援金
海外救援金はその名の通り、海外で大規模な災害や紛争が起きた時に、現地の赤十字社による救援や復興支援活動に使われます。
海外救援金は被災者に現金で直接届けられることはありません。
被災者のために活動する、現地の赤十字社のための間接的な寄付になります。
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日本赤十字社が怪しいと言われる理由は?
義援金が届くのが遅い
東日本大震災では、義援金の被災者への分配が遅いことへの批判があったようです。
しかしこれは上でも触れたように、赤十字社が分配するのではありません。
被災県に設置される義援金配分委員会に全額送金されます。
その後、各市町村の義援金配分委員会に送られ、公平に決められた配分計画に沿って被災者へ届けられます。
公平さを徹底するために、どうしてもある程度の時間を要するのは仕方ないでしょう。
不公平な義援金配分になってもいいから、早くお金が欲しいという人のほうがおそらく少ないはず。
ただとりあえず少額だけでも、公平かつスピード重視で配れるのなら、そのほうが助かるという方もいるかもしれませんね。
日本赤十字社は募金の中抜きをしている?
「せっかく困っている人のために日本赤十字社に寄付したのに、自分たちの活動費や運営費に寄付を使っているのでは?」という批判があります。
「集まった寄付金はすべて困っている人たちのもとへ届けろ」という批判です。
しかしどんなに有名な支援団体であっても、寄付の2割程度は団体の運営費に充てています。
支援団体はボランティアではないので、スタッフの給料は当然必要です。
スタッフの給料も、独身でなんとかやっていける程度の金額の団体が多いです。
男性スタッフであっても、結婚するには転職しないとやっていけないため、結婚退職する男性スタッフもいるようです。
この運営費に充てている2割の寄付金を「中抜き」と呼ばれるようですが、これを無くせば支援団体自体も無くなってしまいます。
日本赤十字社を名乗った詐欺行為がある
どんな団体にも起こるリスクですが、本物になりすまして寄付金を集めようという輩がいます。
例えば、
日本赤十字社が実際に取り扱っている災害義援金に協力してほしいというダイレクトメールが届いた。
赤十字社をかたり、海外からの荷物の受け取り費用を立て替えるよう請求書が届いた。
このような事例に対して赤十字社は、以下のようなことを一切おこなっていないので対応しないように注意を呼びかけています。
・ダイレクトメールによる義援金の募集
・任意団体への義援金募集依頼
・個人に向けて海外から荷物を送る
心当たりがある方には、警察か自治体窓口に相談してほしいとのことです。
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日本赤十字社は怪しい? まとめ
調べてみたところ、日本赤十字社の名をかたった詐欺メールや請求書が届くなどの事例があります。
少しでもおかしいなと感じたら、警察か自治体窓口に問い合わせたほうが安心できます。
他には、義援金が被災者に届くのが遅いという批判があるようです。
しかしこれも寄付された全額を、公平に被災者に配るために時間がかかるようです。
あとは寄付を中抜きしているんじゃないかという批判がありますが、これもほとんどいいがかりに近いもののようです。
ほとんどの支援団体は、活動を継続するために寄付の約2割を運営費に充てています。
日本赤十字社の名をかたる詐欺師や、見当違いな批判のために怪しまれることがあるようですが、健全に被災者支援のために活動しているとみていいでしょう。
他に興味深い団体は?
街頭募金などの一般的な寄付では、その寄付がその後にどのように誰の役に立ったのか分かりにくいですよね。
例えばワールドビジョンのチャイルドスポンサーシップという寄付では、厳しい環境にいる海外の子ども1人と手紙や写真のやりとりができます。
つまり毎月その子のことを、思い浮かべながら支援できるのでサポート出来ている実感が強いです。
さらにちょっとハードルは高いですが、その子が住んでいるところへ現地訪問することも可能!
支援した効果が実際に見れて、しかも本人や家族に会えるので、それが夢になっている支援者も多いです。
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※寄付金控除も適用されるので寄付額の約4割ほどが戻ってきます。