2007年から活動している反貧困ネットワークは、日本の貧困問題解決のために活動している団体や個人をつなぐ団体です。
とは言え、くわしく知らないまま支援のするには不安が残りますよね。
そこでこの記事では【反貧困ネットワークは寄付してもいい団体なのか?】について検証していきます!
目次
反貧困ネットワークの活動内容は?
反貧困ネットワークは団体名称から想像できるかもしれませんが、貧困にあえぐ人々を救うことを目的とした団体であり、その本部を東京都文京区向丘に置く一般社団法人です。
その設立は2007年10月で、2021年7月までは任意団体として活動していたようです。
同団体は人間らしい生活と労働の保障を実現し、貧困問題を社会的・政治的に解決することを目的としています。
貧困問題に取り組む市民団体や労働組合、政治家、学者、法律家など多様な背景を持つ団体や個人が集まって、貧困問題に幅広く取り組むために設立されたネットワークです。
同様の目的を持つ団体同士が連携し、協力し合えるように発足したという経緯があるようです。
各種学習会やイベント、ホームページ上での発信を通じた社会的問題意識の喚起、政界や官官、財界への働きかけなどの活動をおこなっています。
反貧困ネットワークへの悪評は?
団体の理念などを見る限り、強烈な異論を唱えたくなるものはないものの、やや具体性に乏しい印象にも見える反貧困ネットワークですが、何か悪評はあるのでしょうか?
調べてみたところ、具体的な活動の実態に触れているものは見当たりませんでした。
ただある男性が、あるポータルサイト上で書き込んだスレッドには、「結局はカンパ狙いですか?」という記載がありました。
引用:ヤフー知恵袋
ホームページ上に、具体的な活動の公開やその活動に関連する資料などの掲示が見当たらないこともあり、活動そのものというよりは、そのたたずまい自体に疑問や不安、不審を感じられているという印象を受けました。
反貧困ネットワークへの良い口コミ評判は?
一方で良い評判を見てみますと、反貧困ネットワークの発信するメッセージに賛同した30代と思われる男性は、「ボランティアができるかの問い合わせをした。」とSNS上で発信していました。
引用:Twitter
実際に困っている人だけでなく、そういった方々をサポートしている人をサポートしたい、という人にとっては高すぎない敷居がよいのかもしれません。
気軽な支援活動への「はじめの一歩」としての活用事例かもしれませんね。
また20代と思われる男性は、「生活破綻する前に貧困ネットワークに相談するとよい」とSNS上で発信しており、活動内容への共感だけでなく、関係する人間に対して認知や活用につながるリコメンドをおこなっていました。
引用:Twitter
明確な理念を持って、精力的に具体的な活動をしている団体の持つ「本気度」のような空気感が、気軽にリコメンドしたり、ツイートしたり、問い合わせたりすることに対して抵抗を感じるケースもあると思います。
しかし反貧困ネットワークでは、そういった空気感を感じさせないという点が、かえって若者には取っつきやすく、手軽に気軽に「面白そうな情報を発信してみたい」という拡散欲に繋がっている事例でしょう。
活動内容云々に関わらず、団体や組織の広報活動としての観点から、若者世代の世相の参考になる動きですね。
反貧困ネットワークの代表の宇都宮健児氏とは?
反貧困ネットワークの代表である宇都宮健児氏は、1946年に愛媛県で生まれ、東京大学法学部に合格するほどの頭脳をもった人です。
何らかの理由で東京大学は中退してしまったようですが、1971には弁護士に合格しています。
その後は、日弁連多重債務対策本部本部長代行、東京弁護士会副会長、日弁連消費者問題対策委員会委員長などを歴任した華々しい経歴のある人物です。
経歴の中にある通り、多重債務関連の問題にも造詣が深く、自身のスピーチでは30年余り、多重債務に関わってきて、貧困と多重債務の関係から、貧困をなくす、貧困にあえぐ人間を救うという理想を掲げるに至ったと話しています。
確かにネットカフェ難民やフリーターに代表される非正規雇用者、一人親世帯などにおける貧困が、その人間の尊厳すら奪いかねない状況になりうるケースもあり、反貧困ネットワークの活動の大義名分は明確になっていると言えます。
またそのスピーチは、全国労働組合総連合のイベントでの発信であり、ある程度その存在にステイタスのある状態であることがうかがえます。
反貧困ネットワークに寄付して大丈夫?
年次報告書と会計報告書が見当たらない
反貧困ネットワークのホームページを確認すると、その団体の理念や活動の目指すところ、目的、イベントの日時などが紹介されています。
しかしながらどの階層をその角度からクリックしても、具体的な活動内容や、その活動に対する報告、活動からの展望や次の動きへの方針など、活動に関連する報告書が見当たりません。
同様に寄付を求める声はホームページなどで確認できますが、会計報告や会計使途などに関する記載や情報公開が見当たりません。
こういったところから、サポーターから集めた寄付金をどのような活動に投じているのか、どのような意識で受け取っているのかが見えてきませんでした。
ですので寄付するという観点からはやや不安が残ります。
一般社団法人なので寄付金控除は受けられない
加えて反貧困ネットワークが、一般社団法人であるというところにも寄付への不安が残ります。
社会貢献活動に通じる団体であれば、公益財団法人としての認可を受け、寄付金控除がある状態で寄付を募るのが妥当なポジションであろうと考えます。
【反貧困ネットワークは怪しい?】寄付して大丈夫? まとめ
反貧困ネットワークの評判については、悪い口コミはほとんどなく、積極的に活動に参加したいという口コミが多かったです。
ただ今のところ反貧困ネットワークの公式サイトに、年次報告書と会計報告書が見当たらない点と、公益財団法人ではないので、寄付金控除を受けられないという点で、寄付するのに若干不安が残るというのが正直なところです。
反貧困ネットワーク以外の興味深い団体は?
反貧困ネットワークなどの一般的な寄付では、自分の寄付がその後どのように使われたのか分かりにくいですよね。
例えば、ワールドビジョンのチャイルドスポンサーシップという寄付では、厳しい環境にいる「海外の子ども1人と寄付者(自分)だけの交流」ができます。
さらにちょっとハードルは高いですが、その子が住んでいる「現地訪問ツアー」まで可能!
飽きっぽい私でも、充実感をもって4年間続けることができている寄付です。
➤➤➤【1人の子どもと1対1の支援プログラム】
※寄付金控除が適用されるので寄付額の約4割ほどが戻ってきます。