日本ユニセフ協会に対して、ネット上でさまざまな「悪評」が流れていることをあなたはご存知ですか?
日本ユニセフ協会は、集まった募金で貧しい暮らしの子どもたちを支援をする団体です。
そんな立派な活動をしている団体が、なぜネット上で悪評が多いのでしょうか。
そこでこの記事では【日本ユニセフ協会の悪評は本当なのか?】についてくわしく検証していきます!
忙しい方のために結論!
時間がない人のために結論だけ言うと、日本ユニセフ協会はかなりまっとうな団体です。
流れている悪評は、どれもちょっと調べれば理由が分かるものばかり。
他の慈善団体にも当てはまることが多く、知名度があるがゆえに標的にされてる感じです。
とは言え、私自身ユニセフへの寄付は単発しかしたことがなかったりします。(笑)
ちょっと寄付した手ごたえが無いというか。。。
ユニセフなどの一般的な寄付では、その後だれの役に立ったのかまではくわしく分かりません。
例えばワールドビジョンのチャイルドスポンサーシップという寄付では、厳しい環境にいる海外の子ども1人と手紙や写真のやりとりができます。
つまり毎月その子を思い浮かべながら支援できるので、サポート出来ている実感が強いです。
さらにちょっとハードルは高いですが、その子が住んでいるところへ現地訪問することも可能!
支援した効果が実際に見れて、しかも本人や家族に会えるので、それが夢になっている支援者も多いです。
寄付している手ごたえがあるので、私のような人間でも4年間続けることができています。
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目次
日本ユニセフ協会に対しての「悪評」とは?
日本ユニセフ協会に対する「悪評」はその種類も量もかなり多いです。
まずはどんな悪い評判が出ているのかを見ていきましょう。
※「日本ユニセフ協会の反論」は、記事の後半にまとめてありますので、出来ればそこまで読んでいただけたらと思います。
「日本ユニセフ協会は勝手にユニセフを名乗っている?」
ネット上では、日本ユニセフ協会と国連ユニセフは別もので、「日本ユニセフ協会は詐欺団体である」という書き込みが多く見られます。
日本ユニセフ協会には「ユニセフ」という名称がついているが、「国連ユニセフの日本事務所ではない」という書き込みもあります。
他には「東京の一等地に豪華なビルを建てる必要があるのか」といったものもあります。
「募金の約2割は職員の給料になっている?」
ネット上には、集めた募金の約2割を「ピンハネしている」という書き込みがあります。
そして日本ユニセフ協会が、募金の使い道の詳細を報告していないという書き込みもありました。
他にも「高級住宅に住んでいる職員もいるけど、いくら給料もらっているの?」という、給料についての書き込みも多数ありました。
「アグネス・チャンは募金で豪邸を建てた?」
初の日本ユニセフ協会大使であるアグネス・チャンは、豪邸を建てるほどのお金があるのに、「なぜそれを募金しようと思わないの?」という書き込みがあります。
他にもアグネス・チャンが募金先にあげている日本ユニセフ協会は、募金の「約81%しか本部に送っていない」などの書き込みもありました。
悪評に対する日本ユニセフの「反論」は?
それでは次に「悪評」に対する日本ユニセフの反論を見ていきましょう。
まず「日本ユニセフ協会は勝手にユニセフを名乗っている」という悪評に対しては、
国連ユニセフ本部とは「協力協定」を結んでいる
と反論しています。
他の国でも、国連ユニセフ本部と「協力協定を結んでいる自国の組織」が、その地域での活動をおこなっています。
ですから日本ユニセフ協会は、国連ユニセフ本部と協力協定を結んでいて、日本でのユニセフ公式窓口であることは間違いないでしょう。
つぎに「募金の約2割は職員の給料になっている!」という悪評に対しては、
日本ユニセフ協会の事務運営費と人件費の合計は「全体の2,5%」である
と反論しています。
2,5割じゃありませんよ。2,5パーセントです。
2,5%ということは「0,25割」です。
おそらく募金の「8割」を国連ユニセフ本部に送っているので、残りの2割を「職員の給料に充てているんじゃないか」という悪評です。
しかし実際には、約2割の多くは、さらなる募金活動や広報・人材育成にあてられています。
日本では、広告や広報に寄付金をあてることを嫌がる人が多いですよね。
しかし実際には「広告」や「広報活動」によって、さらに多くの寄付金を集めることができます。
実際どのジャンルの、どの企業でも、広告や広報活動をおこなうところがほとんどです。
集まったお金を「全額そのまま」支援する国に送金するよりも、広告や広報にも充てたほうが、レバレッジが効いて結果的に「寄付金総額」が増えます。
日本人は欧米に比べて、「投資」に対する教育がかなり少ないことも大きく影響していると思われます。
しかし本当に大切なことは、「より多くの寄付金」を困っている人たちへ届けることですよね。
国連本部へ「寄付金総額の8割しか送っていない」という意見に対しても、少々見方を変える必要があります。
じつは国連ユニセフ本部へ、定められているはずの「8割以上の寄付金」を送っていない国も多いのです。
それに比べて日本ユニセフは、律儀に、当たり前ではありますが、毎回8割以上の寄付金を国連ユニセフへ送っています。
つぎに「アグネス・チャンは募金で豪邸を建てた?」という悪評に対しては、
皆様からお預かりした募金が、アグネス・チャンさんを含むユニセフ親善大使の報酬には決してなりません。
と反論しています。
実際にこのウワサが本当なら、とっくに逮捕されているのではないでしょうか。
今までにそのようなことは一切起こっていません。
そして親善大使などが「豪邸に住んでいる」という件についても、募金で豪邸を建てていたらたしかに大問題です。
しかしその人達が自分の本業で稼いだお金であれば、他人がああだこうだ言うのはおかしい気がします。
つぎに「日本ユニセフは募金を中抜きしている?」という悪評に対して、
毎年2割弱を広告や広報活動に充てて、8割以上を国連ユニセフ本部に拠出しています。
と反論しています。
日本ユニセフ協会のユニセフ本部への送金額は世界トップレベルで、募金総額の「8割以上」です。
さらに寄せられた寄付を少しでも多く支援活動に生かすために、経費削減に取り組んでいます。
そして毎年2割弱を「広告」や「広報活動」に充てて、より多くの寄付金を生み出しています。
欧米では当たり前の方法ですが、日本では「自分の寄付金100%」を支援地域に送ってほしいと考える人が多いです。
先にも書きましたが、本当に大切なことはより多くの寄付金を支援地域に送ることですよね。
そして少しでもはやく、安心できる生活を現地の人たちに手に入れてもらうことです。
そこをはきちがえると、寄付する側の自己満足のために、寄付金の総額が少なくなってしまい本末転倒となります。
ユニセフへの「悪評」は本当なの? まとめ
日本ユニセフでは、寄付の使い道がわかる「収支報告書」を公式サイトから誰でも見れるようにしています。
またさまざまな世間の批判に対する返答も、公式サイトで公表しています。
ただどうしても、こういう慈善事業をおこなっている組織というのは叩かれるのが常です。
ですから日本ユニセフ協会は、今後もより細やかな部分にまで無駄を無くしていく努力が必要でしょう。
また寄付する側も、何を信じたらいいのか分からなくなる時もあるかと思います。
しかしそうやって迷っている間も、厳しい環境の子もたちに明日の命の保証はありません。
ですから、私たちも聞いたウワサを鵜吞みにするのではなく、かならず自分自身で調べていくよう心掛けていきましょう。
ユニセフ以外にも興味深い団体が!
ユニセフなどの一般的な寄付では、その後にどのように、誰の役に立ったのかちょっと分かりにくいですよね。
例えば、ワールドビジョンのチャイルドスポンサーシップという寄付では、厳しい環境にいる「海外の子ども1人と寄付者(自分)だけの交流」ができます。
さらにちょっとハードルは高いですが、その子どもが住んでいる「現地訪問ツアー」も可能。
実際に飽きっぽい私でも、充実感をもって4年間続けることができています。(笑)
➤➤➤【1人の子どもと1対1の支援プログラム】
※寄付金控除が適用されるので寄付額の4割ほどが戻ってきます。