日本ユニセフ協会は、国連のユニセフと関係ないのに、ユニセフの名をかたって募金あつめをしているという批判があります。
しかし実際には、国連ユニセフが日本ユニセフ協会に、民間から募金する役割を託しています。
ところが国連ユニセフ直轄のユニセフ東京事務所というのもあるために、さらに話が複雑に。。。
そこでこの記事では【ユニセフの闇について】過去に批判された内容とその信ぴょう性を検証していきます!
忙しい方のために結論!
結論から言うと、日本ユニセフ協会は民間からの寄付を集める役割。
ユニセフ東京事務所は政府からの支援を得る役割です。
どちらも偽物ではなく、国連ユニセフからその役割を託されている団体です。
また寄付を中抜きピンハネしているという批判について。
これも他の慈善団体と同様に、寄付の2割程度を活動費や広告・広報に充てているだけです。
活動費が無ければ、団体を維持することはできません。
また広告・広報活動によって寄付金総額は格段に増えます。
それはやるなと言うのは、結果的に貧困に苦しむ子どもたちへの支援金額を大きく減らすことにつながります。
よって日本ユニセフ協会には、闇と批判されるほどの問題は無いと考えます。
とは言え、私自身、ユニセフへの寄付は単発でしかしたことがないです。(笑)
ちょっと寄付した手ごたえが無いというか。。。(謝)
ユニセフなどの一般的な寄付では、その後だれの役に立ったのかまではくわしく分かりません。
例えばワールドビジョンのチャイルドスポンサーシップという寄付では、厳しい環境にいる海外の子ども1人と手紙や写真のやりとりができます。
つまり、毎月その子を思い浮かべながら支援できるので、サポート出来ている実感が強いです。
さらにちょっとハードルは高いですが、その子が住んでいるところへ現地訪問することも可能!
支援した効果が実際に見れて、しかも本人や家族に会えるので、それが夢になっている支援者も多いです。
やっぱり寄付している手ごたえがあると、私のような人間でも4年間続けることができています。
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目次
ユニセフの闇と言われる批判内容とその信ぴょう性は?
批判内容その1 日本ユニセフ協会は偽物?
日本ユニセフ協会が、国連のユニセフと関係ないのに、ユニセフの名をかたって募金あつめをしているという批判です。
加えて、国連ユニセフ直轄のUNICEF東京事務所こそが本物だという意見もあります。
この批判に対して日本ユニセフ協会の見解は、
日本ユニセフ協会は、ユニセフ(国連児童基金)と協力協定を結んでいて、民間からの窓口が日本ユニセフ協会、政府機関の窓口はUNICEF東京事務所としてそれぞれ役割を分担し、密に連携しながら活動しています。
と発表しています。
国連ユニセフ(国連児童基金)は、国連からの財政支援は受けておらず、個人・民間からの募金と各国政府からの拠出金で成り立っています。
そこで個人・民間からの募金を推進するために、各国にユニセフ協会を設立しました。
現在33の国と地域に、国連ユニセフと連携したユニセフ協会があり、日本ユニセフ協会はそのうちの1つというわけです。
批判内容その2 募金をピンハネ(中抜き)している?
個人や民間から集めた募金の全額を、日本ユニセフが国連ユニセフに送らず、募金の一部を運営費や職員の給料に充てているという批判です。
この批判に対して日本ユニセフ協会の見解は、
国連ユニセフ本部との協力協定によって、募金の最大25%を各国の国内事業に充てていいとされている。
とは言え日本ユニセフ協会は、募金・広報活動の運営費を募金全体の20%未満に抑え、80%以上を国連ユニセフに送っている。
日本ユニセフ協会の人件費と事務運営費の合計費用は、募金全体の2.5%(2018年度実績)におさえている。
と発表しています。
「募金を全額ちゃんと国連ユニセフに送れ!」という人の気持ちも分かります。
しかし日本ユニセフ協会が、募金を全額送ってしまうと、寄付の領収書・寄付控除申請書類の印刷・発送費や振込・決済に係る費用、広報活動、国際協力に携わる人材の育成活動などは誰が負担するのでしょう。
また日本では、募金の一部を今後の広報活動に充てることを嫌がる人が多いです。
しかし募金全額をそのまま送金するより、募金全体の2割を使って広告や広報活動に使ったほうが、さらに大きな募金を集めることが可能です。
広告や広報活動に意味がないのであれば、一般企業も広告・宣伝活動にお金を使わないはず。
そして日本ユニセフ協会の職員の給料も募金から出ていますが、募金全体の2,5%ほどです。(2割ではないので注意)
「2,5%であっても募金から出すなんてけしからん!」という方もみえます。
しかしそれだと、日本ユニセフ協会の職員は無給で働くことになり、自分の生活を維持することができなくなります。
当然どんどん辞めていくでしょうから、日本ユニセフ協会は存続できなくなります。
そして国連ユニセフに募金は届かなくなり、その先の世界の厳しい環境にいる子供たちへの救いの手は届かなくなります。
これでは本末転倒ではないでしょうか。
ひろゆき氏が質問した日本ユニセフの闇とは?
2013年に元2ちゃんねる管理人西村博之氏(ひろゆき氏)が、当時日本ユニセフ協会大使だったアグネス・チャンさんに公開質問状を送り、自身のブログにも掲載。
※アグネス・チャンさんは現在ユニセフ・アジア親善大使
ひろゆき氏の公開質問状は以下の通り。
アグネスさんが、下記のページに書いていることに、どうしても理解出来ないことがあり、お答え頂きたく、公開質問状という形で書かせて頂きました。
http://www.agneschan.gr.jp/blog/?p=7324「今一番大事なのは、子供達の為に私たちもできることを考える事です。」
と仰られていますが、アグネスさんが募金先にあげている日本ユニセフ協会は、2012年度、募金の81%しか、ユニセフ本部に送っていません。
一方、ユニセフ親善大使をされている黒柳徹子さんは、募金の100%をユニセフ本部に送っているそうです。
子供のためを思えば、100%をユニセフ本部に送っているユニセフ親善大使の黒柳徹子さんを薦めるべきではないでしょうか?
さて、私からの質問は、1点です。
・募金額の100%をユニセフ本部に送っている黒柳徹子さんの振込先口座を紹介しないのはなぜですか?
黒柳徹子さんは日本ユニセフ協会の親善大使ではなく、国連ユニセフの国際親善大使です。
日本ユニセフの大使ではないので、個人で口座を開き、そこに集まった寄付を全額国連ユニセフ本部へ送っています。
日本ユニセフ協会に寄付すると、約19%ほどを運営費などで引かれて、残りの約81%ほどしか国連ユニセフへ送られなくなります。
寄付する側からすると、全額を国連ユニセフに送ってくれたほうがいいに決まっています。
「なのになぜアグネスさんは、黒柳さんの口座を紹介しないのですか?」というひろゆき氏の質問です。
これに対して、アグネスさんはとくに返答していませんが、本当に黒柳さんの口座を紹介すべきなのでしょうか?
たしかに寄付する人からすれば、全額を国連ユニセフに送ってくれる黒柳さんの口座を紹介してくれたほうが嬉しいかもしれません。
ただ先にも書いたように、国連ユニセフ(国連児童基金)は、国連からの財政支援は受けていません。
すべて個人・民間からの募金と、各国政府からの拠出金で成り立っています。
その個人・民間からの募金を集めるために、日本ユニセフ協会を作ったわけですから、その協会の運営費も募金でまかなうしかありません。
そしてアグネスさんは、日本ユニセフ協会の親善大使(当時)で、日本ユニセフ協会への募金集めが主たる仕事です。
黒柳さんの口座を紹介して、日本ユニセフ協会への募金が減り、協会が活動していくことが困難になっては大使失格です。
「そんなの寄付する側には関係ないぞ!」という意見もあるでしょう。
しかし日本ユニセフ協会への寄付を避けて、黒柳さんの口座に多くの人が寄付するようになった場合、国連ユニセフの本部へ送られる金額は大幅に減少します。
黒柳さんが毎年国連ユニセフ本部へ送っている金額は、1年間で約2~3億円ほどとみられます。
これに対して、日本ユニセフ協会が2020年に国連ユニセフ本部へ送った金額は186億2,000万円。
仮に日本ユニセフ協会を無くし、募金がすべて黒柳さんの個人口座に集中したとしても、186億円には遠くおよばないでしょう。
なぜなら日本ユニセフ協会は、組織で広報活動や街頭募金をおこなって、これだけの大きな募金を獲得しているからです。
全額を国連ユニセフに届けてくれる黒柳さんの個人口座に寄付すれば、たしかに寄付者側は満足するかもしれません。
しかし大幅に減った募金総額の影響で、助けられたはずのたくさんの子供に救いの手が届かなくなるでしょう。
日本ユニセフ協会だって、広報活動もせずに、ただ窓口として寄付してくれる人のお金を国連ユニセフに送るだけなら、批判されることもなくてラクなはず。
でもそれでは集まる寄付の額も知れていますし、その影響をこうむるのは世界の厳しい環境にいる子どもたちです。
ユニセフ募金はやめるには?
それでもやっぱりユニセフ募金をやめたいという方は、日本ユニセフ協会・マンスリーサポート係のほうに電話・Fax・Eメールで連絡すればすぐに解約できます。
ただ金融機関口座からの引き落としの場合は、振替日の1ヵ月前まで。
クレジットカードからの引き落としの場合は、振替日の1〜2ヵ月前(カード会社により異なる)に連絡する必要があります。
これに遅れると、もう一か月分引き落とされてしまうので要注意です。
ユニセフの闇とは?ひろゆき氏の日本ユニセフへの質問とは? まとめ
この記事で取り上げた以外にも、日本ユニセフ協会はさまざまな角度から批判されています。
ただ批判する側の内容は、なんとなく怪しいとか、どうも疑わしいという気持ちをぶつけている感じがいなめません。
ほとんどの批判に対する答えは、日本ユニセフ協会の公式サイトを見れば分かることも多いです。
ただ日本ユニセフ協会側も、「公式サイトを見れば分かるでしょ。」という姿勢ではいけませんね。
日本ユニセフ協会側から、積極的に寄付での成果や具体的な運営費の内容を、もっとわかりやすく掲載してくれるといいなと思います。
いろいろくわしく書かれていて、すごく努力は感じられるのですが、正直分かりにくかったりします。
ユニセフ以外で興味深い団体は?
ユニセフなどの一般的な寄付では、その後にどのように誰の役に立ったのかちょっと分かりにくいですよね。
例えばワールドビジョンのチャイルドスポンサーシップという寄付では、厳しい環境にいる海外の子ども1人と手紙や写真のやりとりができます。
つまり、毎月その子を思い浮かべながら支援できるので、サポート出来ている実感が強いです。
さらにちょっとハードルは高いですが、その子が住んでいるところへ現地訪問することも可能!
支援した効果が実際に見れて、しかも本人や家族に会えるので、それが夢になっている支援者も多いです。
やっぱり寄付している手ごたえがあると、私のような人間でも4年間続けることができています。
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