最近、海外で生活している日本人をたずねるテレビ番組が多いですよね。
そこに登場する日本人の中で、JICA(ジャイカ)から派遣されているという方が結構多いです。
ただそもそもJICA(ジャイカ)って、何をやっているのかよく分からないという方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では【JICA(ジャイカ)の活動内容や仕事について】をご紹介します。
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目次
JICA(ジャイカ)とは?
日本では、開発途上国に直接「有償や無償の援助」や「技術協力」を常におこなっています。(ODA)
これらを現地で実行・活動しているのがJICA(ジャイカ)です。
いまでこそ日本は、開発途上国へ援助する側ですが、戦後の5年間は約50億ドルもの資金をアメリカから援助してもらっていました。
カナダ・メキシコ他からも、物資や食料が援助されたそうです。
さらに世界銀行から多額の資金を借りて、東名高速道路や東海道新幹線の建設に充てて大きな経済発展を遂げたんですね。
そしてその後は、開発途上国を援助する側にまわり、1974年にJICA(ジャイカ)が誕生しました。
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JICAではどんな活動をしてるの?
JICAの活動内容は多岐にわたっていますが、「ひとを通じた国際協力」が基本となっています。
JICAの活動には大きく分けて、5つの協力があります。
【有償資金協力】
有償資金協力は、その名の通りいずれお金を相手国から返してもらう前提の活動です。
なんでもかんでも無償にしてしまうと、返って開発途上国の人々の自立する力を奪ってしまうこともあるからです。
開発途上国に対して、円建て・低金利を長期で開発資金の貸し付けをおこなっています。
また日本の民間企業が、開発途上国で事業をおこなうことも有償資金協力です。
【無償資金協力】
無償資金協力は、日本が費用を負担する活動です。
その活動分野は多岐にわたります。
病院・学校・道路・電力・情報通信・生活用水などの施設建設がおもな仕事です。
【技術協力】
JICA(ジャイカ)の中心事業で、オーダーメイドの協力計画を相手の国とともに作り上げていく活動です。
共同で実施することによって、開発途上国側がすすんで活動を継続していくことをうながしています。
【ボランティア派遣】
青年海外協力隊や日系シニアボランティア、短期ボランティアなどさまざまなボランティアを派遣しています。
【国際緊急援助】
開発途上国で大規模な災害が起きたときに、国際緊急援助隊を派遣しています。
救助チームは、警察・消防・海上保安庁のなかから選出され、被災地から要請があってから24時間以内に日本を出発し現地で活動します。
医療チームは、あらかじめ登録している人の中から医師や看護師などを選び、被災地から要請があってから48時間以内に日本を出発し活動します。
青年海外協力隊で出来ることは?
JICA(ジャイカ)のボランティアには、青年海外協力隊のほかにもシニア海外ボランティアなど4種類あります。
ここでは青年海外協力隊について詳しく見ていきましょう。
ひとくちに仕事といっても、JICA(ジャイカ)の青年海外協力隊にはたくさんの職種があります。
その数はじつに「9分野120職種」にものぼります。
なのでまずは、あなたの中の経験や興味を掘り下げてみることが重要です。
【まずチェックするポイント】
・これまでやってきた部活やサークル
・これまでやってきたアルバイトやボランティア
・取得している資格や免許
・やったことがないけど関心の強いこと
・けっこう得意なこと
以上のことを書き出してみることからスタートです。
書き出してみると、あなたが「こんなこと役にたたないな」と感じていたことでも、海外では必要とされることは意外とあったりします。
例をあげますと、
(特技)
・部活でずっと野球をやってきたので、野球を指導する隊員になった。
・手芸が得意なので、家政・生活改善隊員になった。
(資格)
・パソコンの資格をとったので、パソコンインストラクター隊員になった。
・大学で理系の学部を卒業しているので、理科の先生隊員になった。
(関心)
・ボーイスカウトなどの若い人たちと活動することに関心があるので、青少年活動隊員になった。
(経験)
・前の仕事で新規事業の立ち上げを経験しているので、現地の新商品開発をささえる開発隊員になった。
またどんなことでも分からないことがあれば、メールや電話で個別相談してくれます。
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青年海外協力隊の仕事内容は?
それでは具体的にどんな仕事があるのかをみていきましょう。
(保険・医療)
・ 看護師・薬剤師・医療機器などの医療関係。
・ 歯科衛生士・食品衛生・保健士・栄養士などの保健関係。
(社会福祉)
・ 高齢者の介護・障害者サポートなど
(商業・観光)
・観光客を呼び込むためのパンフレット作成や、WEBサイト作成・更新など。
(エネルギー)
・ 学校、病院、市役所などに省エネ対策の提案や推進をサポートします。
(鉱工業)
・ 金属加工、工作機械などを学ぶ教材作成、講習実施など。
・ 電気設備の授業、実習など。
・ 自動車整備の授業、実習など。
(行政)
・ コミュニティ開発といって、その地域のかかえる課題を聞き出して支援します。
・ 防災対策として、洪水・土砂崩れ・地震などの自然災害に対する防災教育と対応を支援します。
・ 交通安全対策として、子どもや市民に安全意識を高める活動を支援します。
私のようにサラリーマンで、すぐには海外へいけない方や、ちょっと海外の支援活動はハードルが高いなあという方は、寄付で現場の活動を支えるという方法もありますね。
私がこれまで寄付してきた中で、もっとも手ごたえがあった寄付先をご紹介します。
ワールドビジョンのチャイルドスポンサーシップという寄付で、厳しい環境にいる海外の子ども1人と「手紙や写真のやりとり」ができます。
しかもその子とやりとりができるのは自分だけ。
飽きっぽい私でも6年続けています。
特定の子のことを思い浮かべながら支援できるので、サポート出来ている充実感が強いです。
さらに希望すればその子が住んでいるところへ「現地訪問」することも可能。
ぜひチェックしてみてくださいね。
➤➤➤【1人の子どもと1対1の支援プログラム】