国際協力

【SDGsとは?】意味や取り組み・17の目標についてわかりやすく!

奥さん
奥さん
国際協力って素晴らしいけど、多くの団体が別々に動いてると、どこへ向かってるか分からなくなりそうじゃない?
はかせ
はかせ
そうならないために、SDGs(エスディージーズ)いう世界共通目標があるよ。

近年急激に社会に広まった「SDGs」(エスディージーズ)ですが、しっかり理解しているという方は少ないのではないでしょうか。

そこでこの記事では【SDGs(エスディージーズ)の意味や取り組みについてわかりやすくご紹介していきます。

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SDGs(エスディージーズ)とは?わかりやすく解説!

2015年9月に国連本部で、193の加盟国による国際会議が開かれました。

その会議で、世界が2030年までに貧困を撲滅し、持続可能な未来をつくるための17のゴールが設定されました。

それがSDGs(エスディージーズ)と呼ばれる、持続可能な社会を実現するための開発目標です。

Sustainable Development Goalsの略で、SDGs(エスディージーズ)と呼ばれています。

Sustainable(持続可能な)

Development(開発)

Goals(目標たち)

という意味です。

奥さん
奥さん
覚える自信が。。。

人類が文明を持ち、その文明が学問を生み、その学問は高度な科学や化学、産業テクノロジーなどに発展してきました。

しかしそれらが、地球が本来持っていた自然や資源、生態系などに悪影響を及ぼすようになります。

その結果、今の状態を継続していくと、数十年、数百年という短いスパンの中で、地球という惑星自体が危機的状況を迎えることがわかってきたのです。

なんとかこの状態を打開し、持続可能な状態で発展を遂げていくべきではないか。

先進国を中心にそのような風潮が高まり、国際的な場でも議論されるようになりました。

そして議論を重ね、2015年の国連サミットでまとめ上げられたものが「SDGs」です。

その目標達成の期限は2030年。数年後に迫っています。

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本当にSDGsに取り組む必要はあるのか?

答えから言うと、本当にSDGsに取り組む必要はあります。

なぜならかなり高い確率で、このまま行けば地球が生物が生きていくことのできない環境になってしまうからです。

地球温暖化は誰もが知っている環境変化のひとつです。

平均気温が上昇し、北極などとの氷が解けて陸地が減少すれば住む場所も減っていきます。

その原因は、産業施設が吐き出す大量の二酸化炭素や産業用途で生成されたフロンガス。

フロンガスはオゾン層を破壊し、気温が上昇する原因を作っただけでなく、紫外線から生物を守る地球のしくみを弱体化させています。

また様々な工場が排出する汚染水が海に流れ込み、海洋生物や海洋環境を悪化させ、海の資源や海産食物に悪影響をもたらしています。

そして工場が排出する汚染された空気や物質が、土壌を汚染し、農作物や家畜などの食産物に悪影響をもたらしています。

とは言え、国が国家として生計を立てるには、こういった産業を止めるわけにはいきません。

人間は自分たちが「今」を生きるために、「地球と生物の未来」を奪っているのです。

「今を生きるために明日を蝕む」といった、負のスパイラルから抜け出すための世界的な動きが必要となっています。

それがSDGsに取り組む理由ですし、もう待ったなしのところまできています。

SDGsの17の目標とは?

ここでは「17ある目標」のうち、代表的なSDGsの目標を紹介します。

「エネルギーをみんなにそしてクリーンに」

これはすべての人に、電気やガスなどの新エネルギーを安価で供給できる状態を目標とします。

再生可能エネルギー、風力などの自然を活用したエネルギーの推進を目指すものです。

地球を痛めてしまうような現在のエネルギー生産体制では、産業の拡大が地球の未来を奪うことに繋がります。

そういった状況から脱却するために、クリーンなエネルギーをベースにする必要があるのです。

そしてそれに関連して「気候変動に具体的な対策を」という項目もあります。

CO2などによる温暖化に、より気候が変動することを防ぐことを目指します。

「海の豊かさを守ろう」

海の汚染を減らし海洋資源を守ることを進めています。

違法漁業を減らして生態系を守ることも非常に重要です。

「貧困をなくそう」

またSDGsでは発展途上国の支援も進めています。

「貧困をなくそう」「飢餓をゼロに」「安全な水とトイレを世界中に」「質の高い教育をみんなに」「すべての人に健康と福祉を」。

これらは、発展途上にある国々の生活や環境・教育を改善することで、世界中の人々が豊かに生きていく、という願いが込められています。

今ある問題を解決しながら地球全体で前に進んでいく、それが「SDGs」です。

SDGsの身近な例は?

内容を見ていると、自分たちには縁遠いのではないかと感じてしまうSDGsですが、我々が気軽に行えることや身近に行われていることも結構あります。

例えば、車の買い替えの際に、ハイブリッド車や電気自動車を選択することも、身近なSDGsのひとつ。

住宅建材や家電製品を選ぶ際にも、リサイクル可能な製品を選択すること。

環境汚染物質を含まない製品を選択すること。

不必要に買い替えない、ゴミの少ない製品や商品を選択することなども、身近なSDGsと言えるでしょう。

さらに身近な例を挙げれば、各地域の各小学校で独自にSDGsの活動をおこなっているケースも増えています。

とある小学校では「陸の豊かさを守ろう」をテーマに、地域の人々と一緒に林業や木材の課題や自然とどう関わるべきかを話し合ったりしています。

ほかにも森林復元に取り組んだり、水車を使ったミニ水力発電に取り組むなどの活動をおこなっています。

SDGsは各学校の裁量に任せられているため、各学校の今後の取り組みにも注目が集まるところ。

このように大きな組織や企業、世界的機構でなくとも、自らの工夫や発想でおこなえるSDGsもあります。

また大きな企業や組織が取り組むSDGs活動に、ボランティアとして参加をする、寄付という形で支援する、といった形の方法もあります。

SDGs達成のためには?

SDGs(エスディージーズ)は全部で「17のゴール」を設定しています。

しかし個々の団体が、17のゴールすべてに取り組んでいるわけはありません。

例えばJICA(ジャイカ)青年海外協力隊でも、「ゴール①の貧困撲滅」から取り組んでいるわけではありません。

ゴール1(貧困撲滅) ゴール5(ジェンダー平等) ゴール10(不平等をなくす) ゴール16(平和)は、その他のゴールをクリアしていった先にたどり着くものだという考え方です。

(注)ジェンダーというのは「社会的な性別」という意味です。

「ジェンダー平等」を分かりやすく言うと、ごはんを作るのは女性だとか、子どもの面倒を見るのは女性だとかいう「謎の押し付け」「なんとなくの当たり前」をあらためようということを指しています。

「17のゴール」の達成の基礎となるのが、ゴール3(健康)とゴール4(教育)です。

健康と教育は、その他のゴールにたどり着くための土台となるものだからです。

相手国の状況によっては、ゴール2(飢餓ゼロ)・ゴール6(安全な水とトイレを世界に)が発展の初期段階で重要です。

ゴール17(パートナーシップで目標を達成)も、SDGs(エスディージーズ)達成のためにとても重要です。

そもそもSDGs(エスディージーズ)の達成はあまりにも大きな目標であるため、JICA(ジャイカ)単独では不可能です。

JICA(ジャイカ)自身の事業においても、さまざま企業やパートナーとの連携を呼びかけています。

逆に企業やパートナー主体の事業についても、SDGs(エスディージーズ)の達成につながるものであれば協力しあいます。

SDGs(エスディージーズ)はもともと国単位だけではなく、さまざまな社会団体も含めて幅広く議論して作り出されたものです。

開発途上国・先進国だけではなく、NGO・NPO・自治体・企業・大学など、あらゆる団体同士で協力することがSDGs(エスディージーズ)の達成に不可欠です。

SDGsとは? まとめ

SDGs(エスディージーズ)は、2015年に国連で採択された「持続可能な未来を作るための17のゴール」のことです。

簡単に言うと、「未来も人間が地球がやっていけるようにするための17の目標」です。

世界のたくさんある国際協力団体が、それぞれバラバラに行動していても問題解決に時間がかかります。

そこでみんながある程度同じ方向を向き、ともに協力いこうと設定された目標というわけです。

とは言え、「ちょっと海外での支援活動はハードルが高いなあ」という方には、寄付で現場の活動を支えるという方法もあります。

 

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はかせ(管理人)
はかせ(管理人)
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