統合失調症

娘の統合失調症の症状と病気にかかった経緯や原因についてお話します。

はかせ(管理人)
はかせ(管理人)
私の娘は統合失調症で現在も悪化中です。ただこの数年さまざまな事が起きる中でも、同じような症状の患者さんを持つご家族の方のお話に何度も励まされてきました。そこで今度は統合失調症の娘を持つ我が家のことを伝えることで、少しは楽になっていただけるご家族もいるかもしれないと思い、この記事を書くことにしました。

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娘が統合失調症になった経緯や現在の症状

もともと私の娘(次女)は、小学校低学年の時に「軽度知的障害」と診断されていました。なのでたまにおかしなこと言うなーとか、会話がかみ合わないなーということは多かったです。

小学校高学年では、普通学級と特別支援学級の2つのクラスを行ったり来たりしていました。今思えば、特別支援学級1本に絞ったほうがよかったかもと思います。なぜならイジメまではいかなくても、からかわれることが増えていたことをのちに知ったからです。

中学生になってからは、中学校の中にある特別支援学級だけに通い始めましたが、小学校の頃の友達は残念ながら離れていき、特別支援学級の生徒との人間関係もなかなかうまくいかず、帰ってきた途端に大声で泣きだすことも多々ありました。

ちょっと泣き方が異常に感じていた一年生の2月頃に、本人と相談して中学校に行くことをひとまずやめました。

ただ家に閉じこもっているのも、それはそれで悪化しそうだったので、中学校の先生が紹介してくれた市役所の中にある、不登校の生徒が気楽に通える教室に行くことに。

はじめの数日は良かったのですが、1週間を過ぎた頃から、みんなが悪口を言ってくると言い始めました。

その教室には教育委員会の方や元先生の方など、いつも2人以上いらっしゃったので、そんなことがあればすぐにわかります。

この辺りが幻聴の始まりだったと、家族が認識したのは随分あとのことでした。

中学三年生になると、本人の意志で学校に戻りましたが、悪い言葉の幻聴がひどく、長くて午前中、早いと1時間目が終わった後で先生から私の会社に電話があり、急いで迎えに行って自宅に送り、また会社に戻るということを続けていました。

また自宅にいれば大丈夫かといえばそうではありません。

母親も子供の頃から自閉症とてんかんを持っているため、娘とぶつかることがとても多いのです。傍から見て、どちらかが悪いよなと思って指摘しても、静かに納得してくれることはどちらも絶対になくさらにヒステリックになります。

なのでとにかく両方をなだめて収束するのを待つのですが、それが週に何度も繰り返される時には、私もさすがに強い言い方をしてしまうこともあるのですがただただ悪化します。

一度長女から私の会社に電話がかかってきたことがあり、母親と次女がまた衝突して、次女が家から飛び出していったけどどうする?といった内容でした。とりあえず申し訳ないけど行きそうなほうを見てきて欲しいと頼みました。

その後長女からLINEで、「すぐ見つかって一緒に家に帰ったよー」というメッセージにホッとしました。しかし本当は、このとき川の中に太ももくらいまで入っていったことを、のちの別件で次女が混乱して暴れた時に知ります。

ショックの感情もありましたが、どちらかというと長女の私への気遣いに泣けました。

そして年が明けて中学三年生の2月・3月は、ほとんど通うことが出来ず、卒業式だけ別日に教室でおこないました。寂しくないようにと、関わっていただいた先生方が何人も来てくれました。私の場合は、中学校の先生方には心底感謝しかないです。

現在は、特別支援学校の高等部2年に在籍していますが、やはり幻聴がひどくて、登校できたのは2年間で10日ほどです。

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統合失調症の一般的な症状

統合失調症の症状は、おもに「陽性症状」「陰性症状」「認知機能障害」の3つに分類されます。私の娘も、最初は「陽性症状」の幻覚(幻聴)だけでしたが、今ではどの症状にも当てはまるようになっています。

陽性症状

幻覚

幻覚には「幻聴」と「幻視」があり、実際には無い悪口などが聞こえてくるのが「幻聴」。実際には無いモノが見えるのが「幻視」。

娘の幻聴の場合、現実に話している人の音量と、同じ音量で幻聴が話しかけてくるので、現実と幻聴を区別するのにとても苦しんでいました。

妄想

「いつも誰かに監視されている」「テレビのニュースでアナウンサーが自分のことを言っている」など、本当には起こっていないことを本人は確信をもって言い出す。娘の場合は、初期の頃によく言っていましたが最近は減ってきています。

陰性症状

感情鈍麻(どんま)

自分自身の感情を表すことが減り、他人の感情に共感することも少なくなる。そのためどうしても孤立しがちになる。こちらは娘には少ない症状です。

思考の低下

以前は伝えることが出来ていたことも出来なくなる。こちらが噛み砕いて話しても伝わらないことも多い。こちらは毎日家族で格闘しています。

意欲の低下

自分から何かしようという気持ちが無くなっていく。少し始めてもすぐにやめてしまう。こちらは娘の場合それほど顕著ではなく、何時間も絵を描いていることがあります。ただ描いた絵に不満で、モノを投げる・大声で泣き叫ぶことがあります。。。

認知機能障害

記憶力の低下

個人差はあるがとても忘れやすくなる。娘の場合は年々ひどくなっており、家のあらゆるところにメモが貼ってあります。

集中力の低下

やるべきことでもすぐに他に意識がいってしまい、それを完了出来なくなる。娘の場合は、集中力じたいはまだ大丈夫と感じています。

統合失調症になりやすい人は?という記事も書いておりますのでよろしければご覧ください。

統合失調症になる原因について

統合失調症になるハッキリとした原因は、現在もまだ分かっていません。今のところ以下のようなものが原因ではないかとされています。

・遺伝によるもの

・脳内のドーパミン量の過剰

一つ一つ見ていきましょう。

遺伝によるもの

親や親戚に統合失調症にかかった方がいる場合、まったくいない場合よりも明らかにかかる確率が高いことが分かっています。私の娘の場合も遠くない親戚に統合失調症になった方がいました。

脳内のドーパミン量の過剰

統合失調症になる原因として、脳内でのドーパミン放出量が過剰になっていることが多いようです。そして統合失調症患者は、生まれつきドーパミン放出が多く、それが成長とともにある境界線を越えた時に統合失調症を発症すると考えられています。

実際に、統合失調症患者の多くに処方される向精神薬の多くは、ドーパミンを抑える働きがあることで効果を発揮しているようです。

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娘の統合失調症の症状について まとめ

身内に統合失調症になる方が出て、ショックがまったく無いという人は少ないのではないでしょうか。

統合失調症は、患者本人はもちろん家族全体の生活に影響してくるからです。

家族全員が協力してくれればまだしも、ほとんど自分一人で面倒を見ていたりする方は、その方自身の精神状態も危険です。

私はまだ周囲の協力に恵まれているほうだと思いますが、それでも娘の死、私自身の死が、突然頭をよぎることがあります。

娘の状態が、今日は比較的良さそうだなと思っている10分後に、絶望を感じるようなことが幾度となくあったからです。

そんななかで、先日少し光が差す出来事がありました。同じような状況の統合失調症に悩む家族の方が投稿するネットサロンを知ったことです。

統合失調症以外にも、さまざまな精神疾患についての投稿があります。

共感できる悩みや、私以上に過酷な状況でなんとか踏ん張っている方たちの投稿を読んでいると、自然と涙が出つつもとても勉強になりますし不思議と安心もできます。

決して怪しかったり面倒くさいものではなく、ただ読むだけでも(返信ももちろん可)とても救われることが多いのでぜひ見てみてください。

➤➤➤みんなねっとサロン

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