ホーチミンはベトナムの最大都市で、鮮やかなカラーや活気あふれる雰囲気が特徴です。
そんなベトナム・ホーチミンを余すことなく満喫するために、絶対に行っておきたい定番の観光スポットをご紹介します!
目次
ホーチミンの絶対行くべき観光スポット15選!
ホーチミンには数多くの観光スポットがあります。その中でも特に人気がある場所をご紹介します。
クチトンネル
クチトンネルは、ベトナム戦争中に南ベトナム解放民族戦線(ベトコン)によって建設された地下トンネルです。
ベトコンが米軍や南ベトナム軍から身を隠し、物資の保管、兵士の移動、病院や司令部などに利用しました。全長は約250kmにおよび、食料や武器の保管、居住スペース、戦闘用の仕掛けまで備わっていました。
クチトンネルは、ゲリラ戦の重要拠点であり、戦争の最前線で米軍にとって大きな脅威となりました。現在は観光地として一般公開され、 実際にトンネルの中を歩いて、ベトコン兵士がどのように生活し、移動していたかを体感できます。
クチトンネルの敷地内には射撃場があり、AK-47(カラシニコフ)やM16などの銃器を実際に撃つ体験もできます。
さらに観光地内では、クチトンネルの歴史を紹介する短編ドキュメンタリー映画が上映されており、戦争当時の状況をより深く理解することができます。
そしてベトナム戦争中、兵士が食べていた伝統的な食事、特にタピオカなどの根菜料理を試食することができ、当時の食糧事情が分かります。
戦争証跡博物館
戦争証跡博物館は、ベトナム戦争に関する展示を中心とした博物館で、ベトナム戦争の歴史やその影響を学ぶことができる重要な場所です。
この博物館は1975年に開館し、当初は「侵略戦争犯罪博物館」として知られていましたが、1990年代に現在の名称に変更されました。
アメリカ軍を中心に、戦争中に行われた残虐行為や化学兵器の使用(特に「エージェント・オレンジ」などの枯葉剤による被害)に関する展示があります。
スイティエン公園
ベトナムの伝説や仏教をテーマにしたユニークなデザインとアトラクションで、観光客や地元の家族連れに人気があります。
スイティエン公園は、ベトナムの神話や文化を楽しみながら、リゾート気分も味わえるユニークなテーマパークです。
市内中心からのアクセスも便利で、観光ルートに組み込みやすい場所です。
タンディン教会
タンディン教会は、明るいピンク色の外観が有名で、1876年のフランス植民地時代に建てられました。
ただこのピンク色は、建設当初からのものではなく、後の改修時に選ばれた色だとか。
もともと地元民に愛されてきたタンディン教会ですが、今ではフォトジェニックな場所として大変な人気スポットになっています。
ノートルダム大聖堂
ノートルダム大聖堂は、ホーチミン市の中心部に位置するカトリックの大聖堂です。フランス植民地時代に建てられ、かつてはサイゴン大聖堂と呼ばれていました。
内部に入ることはできませんが、外観を見るだけでも素晴らしい光景を楽しむことができます。
ところが。現在修復工事中で足場に囲まれており、その美しい姿を見ることは出来ません。
修復工事は2017年7月に始まり、当初の完了予定は2020年とされていましたが、予想以上に工事が難航。
現在の予定では、2027年までに修復が完了するとされています。(笑)
ただ、足場に囲まれている大聖堂を見れるのも今だけと考えれば、それはそれで貴重かもしれませんね。
ベンタイン市場
ホーチミン市(旧サイゴン)の中心に位置する歴史的な市場で、地元住民や観光客にとって人気のあるショッピングスポットです。
この市場は1914年に設立され、新鮮な農産物、衣料品、工芸品など様々な商品が売られています。地元の食材やお土産を手に入れるのに最適な場所です。
ゴールデンドラゴン水上人形劇
ホーチミン市で古くから伝わる伝統的な「水上人形劇」を楽しむことができるシアターです。水面上で操られるパペットが踊り、物語を紡ぎます。
ベトナムのユニークな文化遺産であり、9世紀ごろから続く伝統的な芸能です。劇はベトナム語で上演されますが、内容は動きとビジュアルで理解できるので、言葉がわからなくても十分に楽しめます。
人気の公演なので、特に観光シーズンには事前にチケットを購入するか、ホテルで手配してもらうと安心です。
スリ タンディ ユッタパニ
ホーチミン市の中心地にあるヒンドゥー教の寺院です。この寺院は、カラフルな色のレトロなタイルが壁や床一面に施され、訪れる人々に写真映えするスポットとして人気があります。
寺院の規模は大きくないため、30分ほどで見学が可能。寺院の周囲には観光スポットやショッピング施設が充実しています。
メコンデルタ
メコンデルタ観光は、ベトナム南部に位置するメコン川の下流域を巡る人気の観光アクティビティです。
小さなボートに乗って、複雑に張り巡らされた運河を巡り、水上から見える風景や地元の生活風景を楽しむことができます。
またメコンデルタの特徴の一つである水上マーケットでは、地元の人々がボートの上で商品を売買する様子を見ることができます。
メコンデルタは果物の栽培が盛んな地域で、ツアーの中には果樹園を訪れ、マンゴーやランブータンなど新鮮なトロピカルフルーツを試食できるものもあります。
ココナッツキャンディーや伝統的な米菓など、地元の特産品を製造する工場を訪れて、その製造過程を見学することができます。
メコンデルタ観光では、のんびりとしたボートの旅や自然、文化に触れる体験が魅力で、ベトナムの豊かな自然と伝統に浸れますよ。
サイゴン中央郵便局
この郵便局は今でも現役で利用されており、壮麗なアーチ型の天井や美しいステンドグラスが観光客を惹きつけます。 内部には昔ながらの電話ボックスや壁一面に描かれた歴史的な地図があり、郵便局の機能とともに博物館のような雰囲気を味わうことができます。
ホーチミン市人民委員会庁舎
ホーチミン市人民委員会庁舎(ホーチミン市人民委員会ビル)は、ホーチミンの象徴的な建物の一つです。 建設当時は「サイゴン市庁舎」として機能していました。現在、この庁舎はホーチミン市人民委員会の本部として使用されており、行政の中心としての役割を果たしています。
統一会堂
統一会堂は、1975年4月30日にベトナム戦争が公式に終結した象徴的な場所。この日、北ベトナムの戦車が統一会堂のゲートを突破し、南ベトナム政府の降伏を受け入れた瞬間が、ベトナム戦争の終焉を示す映像として広く知られています。この出来事は「サイゴン陥落」と言われ、ベトナムの再統一への重要な一歩となりました。
サイゴン動植物園
1865年に設立されたベトナムで最も古い動植物園。ベトナム戦争時、動物園の施設が戦火の影響を受け、動物たちが避難したり、動物園自体が兵士の隠れ家として使われたこともありました。現在では、ベトナムの自然保護の象徴とも言える、圧倒的な希少動物の保護や繁殖に貢献しています。ホーチミン市民の憩いの場としても親しまれており、観光客にも人気のあるスポットです。
サイゴンスカイデッキ
ホーチミン市の中心部にあるビテクスコフィナンシャルタワーの49階に位置する展望デッキ。展望デッキからは、サイゴン川や市内のランドマークを一望できます。 入場料は訪問する時期によって異なる場合がありますが、通常は大人およそ200,000ドン(約1,000円)程度です。
サイゴンオペラハウス(ホーチミン市民劇場)
1898年にフランス植民地政府の依頼で建設が開始され、1900年に完成。オペラや演劇を上演するために使われていましたが、戦時中は、会議場や一時的な避難場所として使用されたことも。現在はその本来の目的である公演の場に戻り、ホーチミン市の文化の中心として機能しています。
ホーチミン観光のおすすめルート
ここではホーチミン観光のおすすめルートをいくつかご紹介します。これらのルートを辿ることで、効率よくホーチミンの魅力を満喫することができます。
ホーチミンの中心地や歴史的な場所を散策するルート
①サイゴン大聖堂(聖母マリア教会)
赤レンガ造りのカトリック大聖堂で、ホーチミンのランドマーク。現在工事中ですが、今だけの姿を見ることができます。(笑)
②サイゴン中央郵便局
サイゴン大聖堂のすぐ隣に位置する、フランス建築の美しい郵便局。 内部には観光のお土産ショップもあり、現役の郵便局として利用されています。 自分の家へハガキを送るのが人気。
③統一会堂 (旧南ベトナム大統領官邸)
ベトナム戦争の終結を象徴する場所。ここでは、歴史的な建物の内部を見学し、会堂の歴史に触れることができます。
④ベンタイン市場
ホーチミンを代表する伝統的な市場。地元の食材、衣料品、手工芸品などが並びます。
⑤サイゴンスカイデッキ
68階建てのタワーの展望デッキから、市内全体のパノラマビューを楽しむことができます。夕陽や夜景も素晴らしいです。
⑥サイゴンオペラハウス(ホーチミン市民劇場)
1900年に建設されたフランス様式の美しい劇場。劇場内ではベトナムの伝統的なパフォーマンスやアオザイショーが開催されているところもあります。
⑦ドンコイ通り
高級ブランド店、カフェ、レストランが並ぶ通りで、ショッピングやグルメを楽しむには最適な場所です。
⑧グエンフエ通り
サイゴン川へ続く広い歩行者専用通りで、夜にはイルミネーションや噴水ショーが楽しめます。 周囲にはカフェやレストランも多く、休憩に最適。
⑨ホーチミン市人民委員会庁舎
フランス風の美しい庁舎で、夜のライトアップが魅力的。近くにはホーチミンの英雄ホー・チ・ミン像もあり、記念撮影スポットとして人気です。
これら全てのスポットがホーチミン1区に集中しているため、徒歩で回れる距離にあります。時間に余裕があれば、途中で現地のベトナムコーヒーを楽しむのも良いでしょう。
ホーチミンで食べ歩きを楽しむルート
①ベンタイン市場
おすすめ料理: バインミー(ベトナム風サンドイッチ)やフォー(米粉の麺スープ)
市場内には屋台が立ち並び、ベトナムの伝統的な料理やスナックが手軽に楽しめます。
②グエンチュンチュック通り
おすすめ料理: バインセオ(ベトナム風お好み焼き)
この通りには、ホーチミン市内でも有名なバインセオの名店が並んでいます。
③ヴィンカイン通り
おすすめ料理: 海鮮料理やグリル料理
ホーチミン市の「屋台の街」として有名なヴィンカイン通りでは、新鮮なシーフードを使った料理や、焼き鳥、焼き肉などのグリル料理を楽しむことができます。
④タートルレイク周辺
おすすめ料理: バインチャングン(ベトナム風クレープ)
人気の若者スポットで、バインチャングンや様々なストリートスナックを味わえます。
⑤フォングーラオ通りエリア
おすすめ料理: ベトナム風春巻き(ゴイ・クオン)やブン・ティット・ヌオン(焼肉のせ米麺)
バックパッカー街として有名なこのエリアでは、地元の屋台料理やカジュアルな食事処が多数あります。多国籍な旅行者が集まるため、料理のバリエーションも豊富です。
⑥ブイビエン通り
おすすめ料理: ビールとおつまみ系料理
ホーチミンのナイトライフの中心地ともいえるブイビエン通りは、ビールと一緒に食べるおつまみ系の料理が豊富です。
その他のポイント
フルーツシェイクやチェー(ベトナム風甘味)も、ホーチミンで絶対に試すべき一品です。甘さを抑えたデザートが多く、食べ歩きの締めくくりにぴったりです。
このルートを回れば、ホーチミン市の様々な食文化を体験でき、地元の人々と同じようにストリートフードを楽しめます。
ホーチミン観光のベストシーズンは
一般的には、12月から4月がホーチミンを訪れるのに最適な時期とされています。この時期は乾季であり、気温も過ごしやすくなっています。
ただ観光のベストシーズンは多くの観光客が訪れるため、混雑する場所も増えます。ゆっくりと観光を楽しみたい場合は、混雑を避けるためにあえてオフシーズンを選ぶというのもアリです。
ホーチミン観光で食べるべき料理とおすすめのお店
次にホーチミンでぜひ食べるべきベトナム料理と、おすすめのお店をご紹介します。
1. フォー(Pho)
ベトナムを代表する米麺スープで、鶏肉や牛肉のだしが効いたシンプルながらも深い味わいの料理です。
<おすすめのお店>
Pho Hoa Pasteur(フォー・フォアパスター)
ホーチミンで有名なフォー専門店で、地元の人々や観光客に愛されています。
Pho Le(フォー・レー)
伝統的なフォーを提供するお店で、特にフォーボー(牛肉のフォー)が人気です。
2. バインミー(Banh Mi)
ベトナム風のサンドイッチで、フランスのバゲットをベースにしたパンに、パテや肉、野菜、ピクルスを挟んだ人気のストリートフードです。
<おすすめのお店>
Banh Mi Huynh Hoa(バインミー・フインホア)
ホーチミン市内で非常に人気のあるバインミー屋さん。ボリュームたっぷりで味も抜群です。
Banh Mi 37 Nguyen Trai(バインミー・37グエン・チャイ)
屋台で提供され、炭火焼き肉のバインミーが絶品。
3. バインセオ(Banh Xeo)
ベトナム風お好み焼きで、薄く焼いた生地に豚肉、エビ、もやしなどが包まれています。香草と一緒に食べるのが特徴。
<おすすめのお店>
Banh Xeo 46A(バインセオ・46A)
地元でも人気のバインセオ専門店。大きくパリッとした生地が特徴で、ベトナムらしい風味が楽しめます。
4. ブンティットヌン(Bun Thit Nuong)
焼肉をのせた米粉麺で、甘辛いタレやピーナッツがかかったバランスの取れた一品。暑い気候でも食べやすい料理です。
<おすすめのお店>
Bun Thit Nuong Kieu Bao(「ブンティットヌン・キエウ・バオ)
地元の焼肉と新鮮な野菜が組み合わさった絶品のブンティットヌンを楽しめます。
5. ゴイクオン(Goi Cuon)
生春巻きとして知られるゴイ・クオンは、ライスペーパーにエビや豚肉、香草、ビーフンを巻いた一品。ヘルシーで軽食に最適です。
<おすすめのお店>
Wrap & Roll(ラップ・アンド・ロール)
ゴイ・クオンをはじめ、ベトナムの様々な巻き物料理が楽しめるチェーン店です。
ホーチミンには、地元の食材や伝統的な調理法を生かした料理が豊富にあるため、食べ歩きでベトナムの味を楽しんでみてください。
ホーチミン観光におすすめの交通手段
ホーチミン市ではさまざまな交通手段が利用できますが、その中でもおすすめの交通手段をご紹介します。
ホーチミン観光におすすめの交通手段はいくつかあります。以下の手段が便利です。
1. タクシー
ホーチミンではタクシーが主な交通手段の一つで、信頼できるタクシー会社は Vinasun(ビナサン)や Mai Linh(マイリン)です。
メーター制なので料金トラブルが少ないです。料金は、ビナサン(Vinasun)とマイリン(Mai Linh)どちらもほぼ同じで以下が目安です
初乗り料金は12,000〜15,000 VND(約60〜80円)
1キロあたりの料金はおおよそ15,000〜17,000 VND(約80〜90円)
市内の移動では市内観光で5〜6km移動する場合、約80,000〜100,000 VND(約400〜500円)
夜間や渋滞時に少し料金が高くなることがありますが、全体的に安価で便利な交通手段です。
2. Grab(グラブ)
ベトナムではタクシー配車アプリ Grab(グラブ) がとても普及しています。料金が事前に確認でき、現金かカードで支払い可能です。(事前支払いもOK!)
またタクシーなバイク(GrabBike)を選べるので、混雑した道でもバイクならスイスイ。しかもちょっと楽しいです。
3. バス
ホーチミン市内には多くのバス路線があり、安く移動する手段です。特に中心地の観光名所を巡る路線が多いので、地図を確認すれば効率的に移動できます。ただし、英語の案内が少ないため、慣れが必要です。
とはいえバスの料金は非常に安価で、ほとんどの路線で 5,000〜10,000 VND(約25〜50円) ほど。そしてどこまで乗っても同じ料金です。
空港と市内を結ぶバス(例えば 109番空港バス)は少し高めで 20,000〜40,000 VND(約100〜200円) です。それでもタクシーと比べると非常に経済的な手段です。
4. 徒歩
ホーチミン中心部は比較的コンパクトなので、主要観光地を歩いて巡ることも可能です。特にベンタイン市場やサイゴン大教会などは徒歩圏内に集まっています。
5. シクロ
伝統的な三輪車で、ゆっくりと街並みを楽しみたい時におすすめです。価格交渉が必要な場合もあるため、乗る前に料金を確認しておくと安心です。
6. レンタルバイク
もしバイクに慣れている場合、ホーチミンではバイクレンタルも可能です。自由に街を探索できますが、交通ルールが異なるため、慣れていないと少し危険に感じるかもしれません。
これらの手段を組み合わせると、ホーチミン観光をよりスムーズに楽しめますよ。
ホーチミン観光に必要な持ち物リスト
ホーチミン観光に必要な持ち物リストをご紹介。以下のアイテムを準備しておくことで、より快適なホーチミン旅行を楽しむことができますよ。
日焼け止め
ホーチミン市は暑い地域ですので、日焼け止めを塗ることで日焼けと疲労を軽減できます。
帽子・サングラス
強い日差しを遮るために、帽子やサングラスを使用することで目の負担を抑えることができます。
快適な靴
ホーチミンは歩き回ることが多いため、自分に合った快適な靴を履いて観光を楽しみましょう。
軽量の衣類
暑い気候に対応するために、軽量で涼しい衣類を用意しましょう。
虫除けスプレー
蚊が多い地域ですので、虫除けスプレーを使用することで小さなストレスを受けずに済みます。
ベトナム・ホーチミンの定番観光スポット まとめ
ベトナム・ホーチミンは美しい景色、美味しい食べ物、独特な文化が詰まった魅力的な観光地。
驚きのテーマパーク・スイティエン公園や、ピンクのタンディン教会、歴史を学びにクチトンネルや戦争証跡博物館、お土産探しにベンタイン市場など、必見のスポットを訪れて、ホーチミンの魅力を存分に楽しんでくださいね。