「遺産」や「財産」は通常であれば、あなたの死後には妻や子供などに相続されます。
でも「お金」というものは与えれば必ずその人が幸せになると思われますか?
必ずしもそうではないということを長い人生経験でご存知のことと思います。
また相続する人が複数いる場合。
現金だけの相続なら均等に分けやすいでしょう。
でも土地や不動産などはその分配でもめることが多いです。
良かれと思って残した自分の遺産がもめる原因になる。
それならいっそもっと違うところで使ってもらうということを選択肢に入れてみてはいかがでしょう。
今日を生きるのがやっとの子供たちが世界にはまだたくさんいます。
生まれた場所がたまたま紛争地だったり、民族や宗教上の理由で迫害されています。
自爆テロ要員に使われたり、人身売買で物のようあつかわれたり、労働力として朝から晩まで働かされたり。
学校へ行けない子供たちは、アジア・中東・アフリカを中心に世界にまだ「6,000万人以上」いるとみられています。
「特定の1人の子どもに届く寄付」をご存知でしょうか。
日本のNPO法人ワールドビジョンジャパンが取り組んでいる「国際支援」です。
遠い国の1人の子供の成長を、あなただけが見守ることができるのでとても充実感があります。
そこでこの記事では【遺産・財産を寄付したいという方】のために「おすすめの寄付先」と「遺言の作成」などについてご紹介していきます。
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目次
遺言で寄付する「遺贈」(いぞう)とは?
自分が残す遺言によって、特定の法人や個人に寄付することを遺贈(いぞう)といいます。
あまり聞きなれないかもしれませんね。
自分の遺産・財産を、親族以外へ贈与する人が増えてきたことで使われるようになってきています。
これまではほとんどの場合、自身の遺産・財産は家族や親族に相続するのが当たり前でした。
最近では、自分とまったく関係のないところへ寄付する人が増えています。
自分の子供や孫がかわいいからと、なんでも買ってあげていると好かれはしますよね。(笑)
ただその子のためになるか、というと大きな疑問が残ります。
それと同じでなんの苦も無く、親の遺産・財産が転がり込むことがその人のためになるのか。
正直かなり疑問が残ります。
それだったらいっその事、世界の子供たちのために使ってもらおうと考える人が増えています。
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わたしが提案する「寄付先」は?
わたしが特に提案したい寄付先は【ワールドビジョンジャパン】です。
遺贈(いぞう)だけでなく、ふつうの寄付としてもすすめたいです。
ワールドビジョンジャパンは通常の寄付でも一風変わったシステム(チャイルドスポンサーシップ)を採用しています。
自分の寄付を「たぶん有効に使ってくれてるだろう」という有名な団体はたくさんあります。
ですが「本当に役に立っているのかは実感がない」というのが正直なところです。
そう感じていた頃に見つけたのがワールドビジョンジャパンの寄付システムでした。
毎月4,500円で海外の特定の子供1人をサポートするという寄付でした。
支援する国や子供は選択することもできて、その子と手紙のやりとりも出来るようになります。
その子供が住んでいる国や地域の情報も送られてきます。
またホームページ上で動画を見ることもできます。
また実費にはなりますが、その子供が住んでいる国を訪問して会いにいくことも可能です。
寄付された遺産・財産は「何に使われるのか」?
「遺言」によって寄付された遺産・財産は、その使用目的も希望することができます。
例えば、劣悪な環境に生まれた子供たちのために、「学校を建ててあげたい」とか、きれいな水が飲めない衛生環境の悪い地域の子供たちのために、「 貯水タンクを造ってあげたい」など。
学校の建設や貯水タンクを造るなんて、自分の遺産・財産では到底無理と思われるかもしれません。
しかしそこは日本とは建設費用がぜんぜん違います。
一例だとカンボジアに学校を建てるのに 、1校で300万円~500万円、貯水タンクを造るのに50万円ほどです。
学校を1校建てるのに金額に差があるのは品質や強度にもよるからです。
でも日本に学校を建設する金額は、数千万円~数億円はかかります。
それと比べれば現実的に可能な金額と言えると思います。
ほかにも建てた学校の名前に、自分の名前を入れたり、記念プレートを設置してもらったりもできます。
可能な限り遺産を寄付された方の要望を反映してくれるようなので、遠慮なく希望は伝えるべきでしょう。
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寄付のための「遺言の作成」はどうやる?
「遺言書の作成」から「遺言の執行」までは、なかなかとっつきにくい部分もあります。
ワールドビジョンジャパンの問い合わせフォームから、遺産の寄付についてのパンフレットを請求できます。
その後も電話や問い合わせフォームから、分からないことはくわしく対応してくれます。
遺言の作成は、公証人(こうしょうにん)という職種の人に「公正証書遺言」というものを作ってもらう必要があります。
「公証人」というのは、法的に有効性のある遺言書づくりをサポートする法律のスペシャリストです。
遺言には自分の手書きで作る「自筆証書遺言」というのがあります。
遺言のすべての内容を自分で手書きで書く必要があります。
しかも遺言書は書式がとても厳しいです。
ですので素人判断ではちょっとした訂正ミスなどで無効になることもあるのです。
公証人の遺言書作成であれば、遺言内容は口頭で伝えることができます。
「遺言書自体」も公証役場に保管されます。
ですので紛失したり盗まれたりする心配がありません。
「公正証書遺言」の作成には手数料がかかります。
相続する金額によって変わりますが、法的な有効性が手に入ると考えると安いかと思います。
相続金額 | 手数料 |
100万円まで | 5,000円 |
200万円まで | 7,000円 |
500万円まで | 11,000円 |
1,000万円まで | 17,000円 |
3,000万円まで | 23,000円 |
5,000万円まで | 29,000円 |
1億円まで | 43,000円 |
1億円越~3億円まで | 5,000万円ごとに13,000円加算 |
3億円越~10億円まで | 5,000万円ごとに11,000円加算 |
10億円越 | 5,000万円ごとに8,000円加算 |
「相続税など」はどうなるの?
いったん家族や親族が「遺産」を相続したあとに、ワールドビジョンジャパンへ寄付することもできます。
その場合は相続税は取られません。
しかしそれは「相続税の申告期限内の寄付」である必要があります。
申告する際に寄付の領収書を添付しなければいけません。
かならずその旨をワールドビジョンジャパンへ伝えて領収書をもらいましょう。
相続税の申告期限は、遺産・財産を残した方が死亡した翌日から10か月以内となっています。
はやめに手続きしたほうがいいでしょう。
遺産・財産を寄付したい! まとめ
あなたが一生涯かけて築き上げてきた遺産・財産。
ただなんとなく身内に残すことに迷いがある方は、今一度よく考えてみてはいかがでしょうか。
是非この機会に、世界の厳しい環境で苦しんでいる子供たちのために、手を差し伸べてあげるのも素晴らしい選択肢だと思います。
私がこれまで寄付してきた中で、もっとも手ごたえがあった寄付先をご紹介します。
ワールドビジョンのチャイルドスポンサーシップという寄付で、厳しい環境にいる海外の子ども1人と「手紙や写真のやりとり」ができます。
しかもその子とやりとりができるのは自分だけ。
飽きっぽい私でも6年続けています。
特定の子のことを思い浮かべながら支援できるので、サポート出来ている充実感が強いです。
さらに希望すればその子が住んでいるところへ「現地訪問」することも可能。
ぜひチェックしてみてくださいね。
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