男性・女性に限らず定年をむかえて会社などを退職すると、急に与えられた時間を持て余してしまうことがあるようです。
年金もちゃんともらえているのに、老後の生きがいがなく、なんだか生きてても楽しくないという方は多いです。
やはり人間というのは自分のことばかりを満たしていても、ほんとうに心から喜べるものではありません。
他人に喜んでもらうことが本当の自分の喜びになり、生きるチカラになるということが多いです。
この記事では【老後に生きがいが見いだせず、年金で生活は安心だけど楽しくない】、という方におすすめのボランティアを紹介していきます。
老後の生きがいはあるけど。

まだ夫婦ともに元気な方や、家族と一緒に住んでいるかたは「旅行に行く」というのが生きがいになっている人が大変多いです。
定年してからも、やはりやってきた仕事に愛着があり、再度仕事につくなどして、「仕事が生きがい」という幸せな方もいますが多いとは言えないでしょう。
年金だけでは不安だから、仕方なく働き続けているというのが本音のようです。
その他の老後の生きがいとしては、新しく習い事をはじめたり、若い頃やっていた趣味をもう一度再開してみるといったことがあります。
男性であれば、「ギターやピアノを弾く」「釣り」「写真撮影」「木工」をはじめたり、女性なら「山登り」「オカリナ教室」「手芸」などでしょうか。
これらのことを飽きずに楽しんで続けていければなんの問題もありません。
でもすぐに飽きてしまったり、楽しめていたのにパートナーが亡くなったりして無気力になってしまうと生きがいを見失ってしまうようです。
「老後の生きがいがない!」という方へ
以前、山口県で2歳の男の子が行方不明になりましたが、78歳の男性ボランティアの尾畠春夫さんわざわざ大分県からやってきて、男の子を救出したことが大きな話題となりました。
尾畠さんは65歳まで大分県で魚屋さんを営んでいましたが、そこからは今までお世話になった社会に恩返しがしたいと思い立ち、おもに日本中の被災地支援ボランティアに参加するようになりました。
軽ワゴン車1台に水と食料を積んで被災地へ移動し、絶対に対価はもらわない主義で、寝るのも軽ワゴン車のなかに寝袋をしいて寝るという徹底ぶりです。
決して経済的に余裕があるわけではないそうで、月に5万5000円の国民年金だけでやり繰りしているとのことです。
でもボランティア活動しているときの尾畠さんは、パワフルかつユーモアにあふれています。
自分のことの追求するよりも、困っている人・傷ついている人を支え元気づけることに生きがいを見いだした方なのでしょう。
ボランティアとはちょっと違う老後の生きがいとは?
スーパーボランティアの尾畠春夫さんの例は、老後の生きがいの形として見習いたい素晴らしいものですが、ちょっと誰にでもマネできるものではありませんよね。
体力的に見ても、尾畠さんはかなり突出した人と思ったほうがいいでしょう。(だからスーパーボランティアなんですが。)
それでも自分だってまだまだ人の役に立ちたい、社会に恩返ししたい思っている方は多いはず。
そんな方は、ちょっと視野を広げてみてはいかがでしょうか。
日本で生きていれば、助けてくれる人は結構たくさんいます。
でも世界には生まれた場所がたまたま紛争地だったばかりに、だれにも助けてもらえず飢えて死んでいく子供がたくさんいます。
1日中水を確保するために水くみに行かなければならず、学校に行く時間が取れない子供がたくさんいます。
しかもその汲んできた水は、衛星的に最悪でひどい下痢を引き起こすことも多く、死亡原因にもなります。
ただ直接支援しに行くことは難しいですから、考えられる支援は「寄付」です。
「普通の寄付」であれば、こちらからお金を入金したらあとは運営団体から感謝メールが来て終わりです。
善意を相手に贈るわけですからそれでいいのですが、何に使われたのかもよく分からず「充実感もない」というのが正直なところです。
私も以前から何かのきっかけで寄付することはあったのですが、なかなか長続きしませんでした。
そこでそういった寄付する側の気持ちも、充実させてくれる形はないものかと探していました。
老後の生きがいにもなるチャイルドスポンサーシップとは?
私も参加している【ワールドビジョンジャパン】は、一風変わったシステムを採用していて、「寄付する側の充実感」も満たしてくれています。
寄付を有効に使ってくれてるだろうという有名な団体はたくさんあります。
でも、本当に役に立っているのか実感がないというのが正直なところです。
【ワールドビジョンジャパン】の「チャイルドスポンサーシップ」という寄付は、たくさんの貧困地域の子供の中から1人だけを選んで、あなた1人だけが支援していくというシステムです。
支援する国や子供はこちらで選ぶこともできますし、ワールドビジョンにお任せすることもできます。
そして、その子と「手紙のやりとり」も出来るようになります。

特定の1人の子供に対する支援になるので、こちらから退会しない限りは長い付き合いになります。(もしこちらの都合が悪くなれば、すぐに退会できます。)
相手のチャイルドは、手紙をけっこうひんぱんに送ってくれます。
年1回届く成長記録の写真を見ると、1年間の成長ぶりに驚きます。
まるで遠い異国の地に、新しい家族が増えたような静かな感動があります。
その子供が住んでいる国や地域の情報も送られてきますし、ホームページ上で動画を見ることもできます。

また実費にはなりますが、その子供が住んでいる国を「訪問して会いにいく」こともできます。人に迷惑をかけずに楽しくおだやかに生きるだけでも、十分にすばらしいことです。でももう少し他人のために自分の豊かさのおすそ分けができたら、今よりももっと充実した日々を送れるかもしれません。